レストラン事業を手掛けるBrinkerがロボットの新規導入中止を決断した。同社が運営するChili'sでのロボットによる給仕やバースデーソングを歌うパフォーマンスは顧客に好評で、従業員の負担軽減も期待されていた。それにもかかわらず、「未来型レストラン」が新規店での導入中止に至った理由とは。
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Brinker International(以下、Brinker)の傘下にあるChili'sレストランは2022年4月にBear Roboticsとの提携拡大を発表した。しかし、その数カ月後となる2022年8月17日にBrinkerのケビン・ホックマンCEOが同社の収支報告会(注1)で伝えたのは次のような内容だった。
「Chili'sの61店舗に配備されたBear Roboticsが提供するサーバロボットのテストを一時中断した」
ホックマンCEOによれば、今後同社は(これまで拡大を進めていたBear Roboticsが提供するロボットではなく)「Kitchen of the Future 3」の導入を推進する。この設備の導入によって、同レストランが提供する大半のメニューの調理時間短縮が期待できるという。
BrinkerはこのKitchen of the Future 3によって利益率を高めたいと考えている。同社CFO(最高財務責任者)のジョー・テイラーは「インフレによる食材と人件費の値上がりの影響で、(利益率は)前年同期の16.9%から10.3%に下落した(注2)」と収支報告会で述べた。
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