名古屋港運協会は、2023年7月4日に発生した名古屋港統一ターミナルシステム(NUTS)のランサムウェアによるシステム障害について、インシデントの経緯が発表された。
この記事は会員限定です。会員登録すると全てご覧いただけます。
名古屋港運協会名古屋コンテナ委員会ターミナル部会(以下、ターミナル部会)は2023年7月26日、同月4日に発生した「名古屋港統一ターミナルシステム」(以下、NUTS:Nagoya United Terminal System)のランサムウェアによるシステム障害の経緯を報告した。
同報告では、障害発生から復旧までの主な経緯として以下の状況が発表されている。
報告書によると、データセンターに設置されていたNUTSの全てのサーバが暗号化されていたという。ランサムウェアの侵入経路としては、リモート接続機器の脆弱(ぜいじゃく)性を悪用された可能性が指摘されているが、詳細は現在調査中としている。発表時点では外部への情報漏えいの痕跡は確認されていない。
なお名古屋港運協会は、2023年7月4日の段階でランサムウェア脅迫文が印刷されていたが、脅迫文に身代金の記載はなくサイバー攻撃者に連絡もしていないと説明している。
名古屋港のシステム障害、原因はランサムウェア 復旧のめどは
「身代金を支払った企業の復旧は長引く」ランサムウェア被害の意外な結果
87%の日本企業が「身代金を支払った」と回答 そのうち全データを復旧できた割合は?
消費者の75%がランサムウェア被害に遭った企業からサービスを乗り換えるCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.