まるでドメインエキスパートとSQLの達人? Clouderaの「データプラクティショナー専用AI」とは

Clouderaがツール埋込み型でSQL、BI、ML向けのコパイロットツールを発表した。自社データリソースに対してドメインエキスパート相当の応答も可能だという。

» 2024年11月27日 10時00分 公開
[後藤大地有限会社オングス]

この記事は会員限定です。会員登録すると全てご覧いただけます。

 Clouderaは2024年11月20日、AIアシスタント機能「Cloudera Copilot for Cloudera AI」(以降、Cloudera Copilot)を発表した。Clouderaは、この新機能により、意思決定にデータを活用する「データプラクティショナー」の生産性向上に寄与するとしている。

ドメインエキスパートとSQLの達人がサポートするかのようにふるまうAI

 製品マーケティング担当のロバート・フリニエヴィッツ氏のブログ記事によれば、Cloudera Copilotはデータプラクティショナー向けに特化したAIアシスタントとして、Clouderaが提供するSQL、BI、MLツールに統合された形で提供される。具体的にはビジネス上課題に対して最適なSQLクエリの「ドメインエキスパートとSQLの達人がサポート」するかのようにふるまう「SQL AI Assistant」、データ可視化ツール「Cloudera Data Visualization」において自然言語の問い合わせに対応する「AI Chatbot」、機械学習モデル運用向けツール「Cloudera1 Machine Learning」における機械学習モデル構築支援「Cloudera Copilot」の3つだ。

 これらの機能は、複数の大規模言語モデル(LLM)と連携し、プロンプトエンジニアリングやRAG(検索拡張生成)を使って実現する。

 Cloudera Copilot導入の主な機能は次の通りだ。

・コード生成、データ変換、トラブルシューティングの自動化: データプラクティショナーはインパクトの大きい業務やイノベーションに集中できるようになる

・一貫性のあるコーディング支援: チームはさまざなな開発言語、ライブラリ、ワークフローを横断して、より効率的に作業できる

・プロジェクトの成果を向上させるオンデマンドのガイダンス、最適なソリューション、インサイトを提供: 高度なコーディング基準の維持およびエラーの削減に貢献する

 Clouderaのソリューションズエンジニアリングマネージャーを務める吉田栄信氏は次のように述べている。

 「最新スイートであるCloudera Copilotは、データプラクティショナーやITリーダーが抱える生産性とコラボレーションの課題に対応できるAIソリューションです」

 なお、Clouderaは、これらの機能について、多様なデータにアクセス可能なことから、設計に当たってはコンプライアンスとガバナンスを最優先したとしている。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.