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対話もできる「ドラえもん」1号機、バンダイが発売

» 2004年01月14日 20時29分 公開
[ITmedia]

 バンダイは1月14日、「ドラえもん」の対話型ロボット「ドラえもん・ザ・ロボット」を開発、3月下旬に発売すると発表した。アニメ版の声優・大山のぶ代さんの声で約750語を話すことができる。「2010年までに本物のドラえもんを作る」という同社プロジェクトの製品化第1弾だ。価格は1万9800円。

photo (C)藤子プロ・小学館・テレビ朝日

 ドラえもん・ザ・ロボットは235(幅)×265(高さ)×175(奥行き)ミリ、重さ約1.3キロ(充電池含む)。脚部の車輪で移動も可能だ。

 基本機能はユーザーとの対話。音声認識機能と、会話から特定の複数単語を抜き出して認識する「ワードスポッティング」機能を搭載し、ユーザーの呼び掛けに応じてさまざまなおしゃべりで応えてくれる。例えば「ねずみ」と言えば「嘘でもネズミは恐いんだよな〜」と“あの声”でいかにもドラえもんらしく反応する。

 頭への接触を明暗で感知する光センサーや、倒れたことを認識する傾斜センサー、音センサーなど10以上のセンサーを内蔵した。頭をなでれば「きっと君にもいい事があるよ」と喜ぶが、叩くと「この〜やったな〜」と怒り出すなど、感情表現も多彩。食事時には「お腹空いたな〜」とつぶやいたり、家族の誕生日には「ハッピバースディトゥーユー」と祝ってくれるなど、時間軸に応じたおしゃべりも楽しめる。

 4次元ポケット部分は、あらかじめ設定したキーワードに反応して開く仕組み。付属のどら焼き型リモコンで移動や手足の操作が行える。携帯電話でダウンロードした曲と動きデータでダンスする機能も備えた。

 内蔵充電池で連続約2時間、待機時約10時間の動作が可能だ。

 バンダイは「Real Dream Doraemon Project」を発表(関連記事を参照)。2010年までに本物のドラえもんを作るのが目標で、今回の製品はその最初の成果となる。ファミリー層をターゲットに2004年末までに5000個の販売を目指す。

 新製品は「第39回次世代ワールドホビーフェア」で展示する。同フェアは1月18日に大阪ドーム、同24−25日に幕張メッセ、2月1日に名古屋ドーム、同8日に福岡ドームで開かれる。

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