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» 2004年01月22日 20時37分 公開

横幅は50V型同等以下、価格は同じ――日立、55V型プラズマ「WOOO」

日立製作所が、55V型パネルを搭載したハイビジョン対応プラズマTV「WOOO 5500シリーズ」を発表。より大画面な55V型ながらも他社50V型より横幅を同等以下にし、価格はほぼ同じにした今回の新製品で、「より大きな画面で」というニーズが強い“大画面・高級志向のシアター派”を狙う。

[西坂真人,ITmedia]

 日立製作所は1月22日、プラズマTV「WOOO」シリーズの新製品として、同社最大画面サイズとなる55V型パネルを搭載したハイビジョン対応プラズマTV「WOOO 5500シリーズ」を発表した。3月上旬から発売する。

mn_wooo1.jpg 55V型ハイビジョン対応プラズマTV「WOOO 5500シリーズ」

 WOOO 5500シリーズは、サイドスピーカータイプ(107万円)とアンダースピーカータイプ(同)の2種類の55V型ハイビジョンプラズマTVモニターに、チューナーユニット「AVCステーション」4機種(8万〜23万円)を組み合わせることで合計8通りのラインアップから選べる「アドバンスWOOO Selection」を採用。AVCステーション4機種中3機種が地上デジタルを含むすべてのデジタル放送に対応したほか、最上位機種にはHDDレコーダを内蔵した。(ラインアップや価格は下記の表を、スペックの詳細は別記事を参照)

ハイビジョンプラズマTVモニター

タイプ 画面サイズ 型番 発売日 価格
サイドスピーカー 55V型 3月上旬 W55-P5500S 107万円
アンダースピーカー 55V型 3月上旬 W55-P5500U 107万円

AVCステーション

タイプ 型番 発売日 価格
HDDレコーダー搭載、U/V、地上/BS/110度CSデジタルハイビジョンチューナー内蔵 AVC-HR5500 3月上旬 23万円
インターネット対応、U/V、地上/BS/110度CSデジタルハイビジョンチューナー内蔵 AVC-HW5500 3月上旬 19万円
U/V、地上/BS/110度CSデジタルハイビジョンチューナー内蔵 AVC-H5500 3月上旬 15万円
U/Vチューナー内蔵 AVC-5500 3月上旬 8万円

ターゲットは「大画面・高級志向のシアター派」

 近年のプラズマTV市場は、本体の低価格化とともに「より大きな画面に」という傾向が強まっている。

mn_wooo2.jpg 同社調べによるプラズマTVの画面サイズ構成比(予測)。40V型以上の大型サイズの比率が高まっている

 大画面志向の強いシアター派を狙った50V型以上の大型プラズマTVは、同社を含めパイオニア/ソニー/松下電器産業/ビクターといったプラズマTVメーカー各社がラインナップを揃えている。だが、売れ筋は実売80万〜100万円前後の50V型で、その上のサイズになると200万円前後の60V型と、価格が一気に2倍以上に跳ね上がっていた。

 50V型と60V型の間を埋めるサイズとなる今回の55V型WOOO 5500シリーズは、チューナー込みの実売では既存の50V型と並ぶ100万円前後になる見込みだ。

 「当社大型プラズマTVを購入したユーザーに行った調査では、購入者の大半が従来から大画面を楽しんでいる先進的な富裕層で『とにかく大画面を』というニーズが高い。注目したのは、大画面は欲しいが設置場所に困っているというユーザーが多かったこと。DVDレコーダを同時購入したり、ペイTVに加入している比率も高い」(同社)

 このような「大画面・高級志向のシアター派」をターゲットにしたWOOO 5500シリーズは、50V型に比べて面積比で約1.2倍大きな画面サイズながら、本体サイズは1394(幅)×1049(高さ)×400(奥行き)ミリ(アンダースピーカータイプ)とコンパクト。特に横幅は、他社50V型よりも下回るもしくは同等サイズにするなど、大画面化による設置面でのデメリットを解消している。

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mn_wooo4.jpg 上が同社の50V型で下が55V型WOOO 5500シリーズ。本体の横幅はほぼ同じで画面サイズが向上している

 ハイビジョン対応モニターには、富士通日立プラズマディスプレイが昨年8月に発表した新開発「e-ALIS(extended ALIS)」方式の55V型パネルを採用。業界初の対角141センチ・1366×768ピクセル(105万画素)の高精細タイプで輝度は1000カンデラ/平方メートルと、高精細で高輝度な表示が行える。

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 リモコンで本体の向きを左右にそれぞれ30度回転することができる「リモートスイーベル」も搭載。この回転機構はWOOOシリーズの“売り”にもなっている機能だが、重量級の50V型(約50キロ)には採用されていなかった。今回の55V型は、大画面化にあわせて重量も約80キロと50V型よりも重くなっている上での搭載になる。「リモートスイーベルは、ユーザー調査でも満足度ランキングトップ3に入っている機能。さまざまな技術面でのブレークスルーを経て、安全性・信頼性を確保した上で搭載できた。回転機構の搭載は、50V型以上のTVとしては業界初」(同社)

mn_wooo6.jpg リモコンで画面を左右に回転できる「リモートスイーベル」を50V型以上では初搭載

HDD内蔵をTVのスタンダードに

 AVCステーション最上位機種の「AVC-HR5500」には、地上デジタルやBSデジタルのハイビジョン放送を高画質のままストリーム記録できる160GバイトHDDを搭載したHDDレコーダを内蔵しており、リアルハイビジョン映像を最大14時間録画できる。EPGによる予約録画や追っかけ/タイムシフト再生、大画面を生かした2画面再生や動画サムネイルなど使いやすいDVDレコーダ機能を装備した。

mn_wooo7.jpg AVCステーション最上位機種の「AVC-HR5500」(上)、動画サムネイルなど使いやすいDVDレコーダ機能を装備(下)

 「HDD内蔵DVDレコーダを購入したユーザーに対しての調査では、DVDよりもHDDに繰り返し重ね録画をして利用しているケースが多く、HDDからDVDにダビングする人も少ない。“見ては消し”という使い方で、HDDはTVの1機能として認知され始めている。AVCステーションにHDDレコーダを内蔵することで、設置面でのメリット以外にチャンネルを切り替えるようにリモコン1つでHDD録画機能を使うことができる。今後はHDD内蔵がTVのスタンダードになる」(同社)

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