モバイル機器やデジタル家電向けのリムーバブルHDD「iVDR」規格の策定を進める業界団体・iVDRコンソーシアムは4月12日、1インチHDDを使用した小型規格「iVDR micro」と、コンテンツ保護技術「iVDR-Secure」を新採用したと発表した。
microは50(幅)×50(奥行き)×8(高さ)ミリ。1.8インチHDDを採用した「iVDR mini」からさらにコンパクトになっている。暫定仕様では、非動作時900Gの耐衝撃性や、独自26ピンのコネクタ部、シリアルATA準拠のピン配置、1万回の挿抜に耐えられることなどが定められている。
1インチHDDは、現状では日立グローバルストレージテクノロジーズが販売する4Gバイト品が最大とされるが、数年後には10Gバイトまで容量がアップすると見られている。
iVDR-SecureはPKI(公開鍵インフラ)ベースの暗号機能を備え、利用制限付きコンテンツ鍵の記録管理機能を持ち、コンテンツの「超流通」に対応する。全iVDR規格に実装可能だ。
iVDR規格はこれまで、2.5インチHDDを採用した「iVDR Parallel」(パラレルATA)と「iVDR」(シリアルATA)、1.8インチHDDを採用の「iVDR mini」の3規格が策定済み。アイ・オー・データ機器が4月下旬、miniに対応した20GバイトHDDとPC用アダプタを発売する予定(関連記事を参照)。
iVDRコンソーシアムは2002年に発足。三洋電機やシャープなどの国内電機メーカーや米Maxtor、米Seagate、富士通などHDDメーカー、トヨタ自動車やデンソーなど自動車関係メーカーなど38社が参加している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR