松下電器産業が4月10日に発売した新ポータブルDVDプレーヤー「DVD-LX8」。画面角度可変システム付き大画面ディスプレイに、多彩な再生フォーマット対応、TVチューナー/SDスロット内蔵など豊富な機能を備えた“ぜいたくポータブルDVD”の魅力を、実機レビューで探ってみた。
DVD-LX8のサイズは232(幅)×173.5(奥行き)×30.7(高さ)ミリで重さ1.25キロと、ポータブルDVDとしてはかなり大きめ。ワイド画面を生かした横長なボディは、日本ビクターのミニノートPC「InterLink」とほぼ同じ大きさだ。画面はポータブルDVDとしては大きめの9インチTFTワイド液晶ディスプレイを採用。解像度は800×480ピクセルと高精細タイプを使用している。
特徴的なのは、液晶ディスプレイのヒンジ部を2カ所設けて3パターンに画面角度を自由に変更できるようにしたギミックだ。
画面を開いた状態の通常スタイル(スタンダード)以外に、画面を前に持って角度調整ができたり(フリー)、Tablet PCのように画面を本体と並行にして画面を閉じた大きさで視聴できたり(コンパクト)と、視聴スペースが狭い場所でも見やすい角度で映像を楽しむことができる。
この画面角度可変システムは、2002年6月に発売した5インチ液晶搭載のDVD-LV65で採用されたものだが、大画面になったDVD-LX8でこそ生きてくるシステムといえる。列車や飛行機などに備え付けの小さな座席テーブルに置いて視聴する時には重宝しそうだ。
ポータブルDVDでもっとも電力を消費するパーツがディスプレイ。その画面が大きくなるとそれだけ消費電力がリニアに増えていき、バッテリーの持ちも悪くなる。画面サイズが5〜7インチ前後の一般的なポータブルDVDに比べて大画面な9インチワイドのDVD-LX8は、3000mhAと比較的容量の多いバッテリーを搭載しているにもかかわらず、DVD視聴時の連続再生時間は約2.5時間(液晶輝度最低時のメーカー公称値)しかない。
見やすい明るさまで液晶輝度を高めて実際にDVD映画を視聴して試してみたところ、2時間5分で警告が出てそれから10分後に電源が切れた。平均的な上映時間の映画1本がギリギリだ。
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