三菱電機は4月22日、HDDカーナビゲーションシステム「CU-H9000」シリーズを5月27日から発売すると発表した。価格はナビユニット単体のCU-H9000が18万9000円、ナビユニット/7V型モニター/TVチューナーをセットにしたCU-H9000VPが24万1500円、ナビユニット+7V型インダッシュTVのCU-H9000MDが31万2900円。
CU-H9000シリーズは、昨年4月に発表したHDDカーナビ「CU-H8000シリーズ」の後継機。動作周波数が従来機に比べて約2.4倍(400MHz)となるカーナビ専用のLSI「ナビコア」を新たに搭載し、高速処理によるストレスない操作感と高精細な3D描画を可能にした。ナビコアの開発はルネサス テクノロジが担当しており、別名称で他社への外販も行われる予定。
HDDは20Gバイトを搭載。3大都市圏(東京・大阪・名古屋)の幹線道路で実際の都市景観を3D化したデータをHDD内に収めた「ビジュアルシティマップ」や、全国218カ所の代表的な施設を色鮮やかに3D表示する「3Dリアルポリゴンランドマーク」など、大容量HDDを生かしたナビシステムを利用できる。
CDを再生するだけでHDD内に自動録音されるというCU-H8000で好評だった音楽蓄積機能「ミュージックフォルダ」を進化させ、1時間のCDが15分で録音できる「CD4倍速録音」機能と、録音中も再生が可能な「追っかけ再生」機能を新たに追加した。
HDD内のミュージックフォルダ専用エリアに約1000曲(1曲約4分で128Kbps固定ビットレートで計算)の音楽データを収録可能。約20万タイトルの楽曲データベースを収録したCDDBがHDD内に搭載されており、CDを入れるだけでアルバムタイトルやアーチスト/曲名など楽曲情報が追加される。また、最新の楽曲データは携帯電話経由でダウンロード可能だ。
また従来機から搭載しているJavaを利用したテレマティクス「季節情報配信サービス」に加えて、ドライブに役立つ情報を入手できる「お出かけスポット案内」機能を搭載。携帯電話経由で、毎週30〜50件のお出かけ情報をカーナビ内に取得して利用できる。
「カーナビ専用LSI“ナビコア”で高速な高精細描画が可能になり、瞬時に動くスクロールなどこれまでのナビを置き去りにするナビとなった。カーナビ市場は2004年度には前年度比20%となる360万台の需要が見込まれている。カーナビの認知度も向上し、その便利さに広いユーザーが気づき始めている。新シリーズにより今年度はシェア10%を狙っていきたい」(同社)
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