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ビクター、DVDレコーダー「快録LUPIN」シリーズ3機種を発表(2/2 ページ)

» 2004年05月18日 18時32分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]
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photo 3 in 1型の「DR-MX1」

 松下電器産業に続いて投入した3 in 1型の「DR-MX1」は、DVD/HDD/VHSを相互にダビングできる「6通りのダビング」(同社)が売りだ。VHSからのダビング時には、無記録部分を自動的にカットする「オートブランクカットダビング」、VISS信号によって番組を分割する「自動タイトル作成ダビング」といった機能も使える。

 ビデオデッキ部はVHSで、S-VHSは簡易再生となる。ただし、ダビング時に限り、内部的にS-VHSのままHDD/DVDに映像信号を受け渡すことができるという。これは「外部出力に関係する回路などを省いてコストを削減したが、高画質ダビングに対する要望も多い」ため。

photo 「DR-MX1」のダビングメニュー。DVD/HDD/VHS相互で計6方向のダビングが可能だ

 また、この「S-VHSダビング」は、“ビクターならでは”の「長時間モードでも解像度が高い」という特徴を活かすものだという。

photo DVD1枚あたりの収録時間(横軸)と解像度の関係を示したグラフ

 メーカーによって異なるが、一般的に1枚のDVDメディアに3時間以上録画するときは縦解像度を350ライン以下に設定していることが多い。これは、ビットレートを落として収録時間を増やすため。もちろんビクター製品でも同じように段階的に解像度を落としていくが、「3時間以上でもS-VHSクラスの400本を維持している点がビクター製品の特徴だ。この部分が画質面の優位につながる」(同社)という。

 「たとえば、1時間ドラマを21回分録画するとき、S-VHS相当の画質で残したければ、他社製品は11枚のメディアが必要だ。しかしビクター製品では7枚で済む。多くの番組を録画する人ほどメリットを感じることができるはずだ」(同社)。

シェア2桁を狙う

 これまで、ハイブリッド型のレコーダーは1機種しか販売していなかった日本ビクター。だが、三菱電機や日立製作所に続き、同社も本格的に展開する構えだ。同社AV&マルチメディアカンパニー副社長の河田晋吾氏は、2004年にはアテネオリンピックやサッカー「ユーロカップ」といった大きなスポーツイベントが開催されることを挙げ、2004年は従来の予想を上回るペースでDVDレコーダーが普及すると予測している。

 「イベントはいずれも欧州で開催されるため、時差の関係でタイムシフトが必要になる。2004年のハイブリッドレコーダー国内販売台数は、400万台に達するだろう。その中でビクターは2桁のシェアを獲得したい」(河田氏)。

photo AV&マルチメディアカンパニー副社長の河田晋吾氏
製品名 DR-MH30 DR-MH50 DR-MX1
対応メディア DVD-RAM/-RW/-R
HDD容量 160Gバイト 250Gバイト 120Gバイト
映像記録方式 MPEG-2
音声記録方式 ドルビーデジタル/リニアPCM(XPモード時)
チューナー 地上アナログ(DR-MH50のみGRT)
G-Guide
Gコード ○(VHSのみ)
2パスエンコード
高速ダビング
入力 S端子/コンポジット×3系統 2系統
出力 D端子×1、S端子/コンポジット×2 D端子×1(HDD/DVD用)、S端子/コンポジット×2(うち1系統はHDD/DVD専用)
DV端子
光音声出力
サイズ 435(幅)×350(奥行き)×70(厚さ)ミリ 435(幅)×383(奥行き)×96(厚さ)ミリ

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