ITmedia NEWS >

「日本人のパワーが充満します!」――“世界のカンサイ”構想30年のスーパーショー「アボルタージュ」を語る(1/2 ページ)

» 2004年06月17日 10時12分 公開
[渡邊宏,ITmedia]

 ファッションデザイナー・山本寛斎氏が手がける、構想30年というスーパーショー「アボルタージュ 〜接舷攻撃〜」が7月10・11日の両日、日本武道館で行われる。哀川翔、上戸彩、三上博史、小池栄子などが出演するこのショーを開催を記念して、Yahoo!JAPANでは山本寛斎氏を招いてのチャットイベントを開催した。

 チャットは長澤アキさんのイベントと同様に、参加者からの質問に山本氏が答え、それをYahoo!のオペレーターが入力するという形で行われた。また、その受け答えの様子は動画で配信もされた。

――コンピュータをさわったことはありますか?

 ありません!(きっぱりと)。でも、体温と体温を伝うコミュニケーションと、そうではないコミュニケーション。その二つが必要ですね。

photo 白黒ストライプの衣装で登場した山本寛斎氏。イメージはシマウマ

――趣味

 一時は泳ぐことが大好きで、潜っては魚をモリで撃ってました。“魚殺しの寛”なんていわれましてね(笑)、夕方になるとコーラを持って島の人が集まってくるんですよ。魚と交換するために。

――休みの日は何を?

 今のところはノンストップ。アボルタージュは遊びと思っているんです。仕事という概念がないんです。

――洋服のデザインは楽しいですか?

 皆さんは机があって、紙があってと思っているかもしれませんが……。歩いているときとか、そうそう、歯医者でも考えます。暗算というか、暗デザインというか。そんな感じでデザインしたのがこれ(写真)。桃太郎の桃のように服が2つに割れるんです。デビット・ボウイのコンサートに使われました。

photo デビット・ボウイのコンサートに使われた山本氏デザインの服

――若いときも奇抜な格好でしたか?

 30年ほど前、金髪のアフロヘアでイギリスを歩いていたら声をかけられて、雑誌の「LIFE」に掲載されました。でも、この格好はダメ。日本人としてのウリがないんです。そこで、1年後にスキンヘッドでイギリスを歩いていたらみんなが「Beautiful!」とか「Fantastic!」とか言うんですよ(笑)。あ、若い頃といいますが、今も若いですよ(笑)

photo 今から30年ほど前の山本氏。右の格好で山手線に乗っていたら、みんなに注目されたそう

――デザインの原点

 人を喜ばせる、驚かせる。その瞬間、自分の中にお祭り心が起きる。それが好きです。毎日をワクワクドキドキしていたいんです。

――自分は何色ですか

 真っ赤ですね。かなり真っ赤っか。血の色というか。山本寛斎というときれいな色をたくさん使うという印象があるかもしれませんが、きれいな色ほど大切に使うんです。日本人のルーツには赤があるのではないでしょうか。

アボルタージュについて

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.