7月22日、東京の原宿クエストホールで「iPod mini プレスイベント」が開催された。イベントで発表された内容については、既に速報が掲載されているので、そちらを見てほしい。ここでは、そこで見てきたものを紹介することにしよう。
受付は「ゲスト」「報道関係者」のほかに「ファッション関係者」用が用意されている。iPod miniをこっちに広めていこうという姿勢の表われだ。確かに会場にもそれっぽい雰囲気の人がちらほら見受けられた(*1)。
イベントの内容については速報の通りだ。米Apple副社長になった前刀禎明(さきとうよしあき)氏のプレゼンテーションを初めて見たのだけど、さすがに堂々としている(*2)。前アップル社長の原田氏は、フラの芸を持ち味にしていたけど、前刀氏は計算された芸である。
このイベントでは、iPod miniだけではなく、AirMac Expressも紹介された(*3)。無線LANの話はばっさりカットして、AirTunes関係の話だけだ。とはいっても、iPod miniに比べるとかなり「コンピュータっぽい」製品である。iPod miniがお目当ての人たちには退屈させる危険性もある。
それでも、あえてこれを紹介したというのが、アップルの考え方の表われだ。iPod (mini) - iTunes - AirMac Expressをセットにして、「どこでも音楽」(*4)を提案しているのだ。外でどこでもがiPod (mini) 、室内でどこでもがAirMac Expressという感じ。AirMac Expressは一見地味だけど、かなり大事な役目を担っているのかもしれない。
ホールでのイベントが終わって外に出ると、iPod miniや新iPod(第4世代)やAirMac Expressなどの実機が展示されている。ファッションモデルな人たちが撮影会されている。その間を会場スタッフがフリードリンクをサーブして回っている。こういうもの。
シルバー(ペリエ)、ゴールド(シャンパン)、ブルー(あ、何だったか思い出せない。ペリエ+キュラソだったかな)、グリーン(ペリエ+ミント)、ピンク(ピンクレモネード)の5色。ゴールドとブルー以外はノンアルコール。電球光の下なので、ブルーがちょっとグリーンっぽく見えちゃったのが残念。
こちらの5色は、京セラのデジタルカメラ「Finecam SL400R」の“iPod miniカラーモデル”。アップルとのコラボレーションで、アップルストアで夏の終わり頃から発売する(価格未定)。アルミニウムの加工はiPod miniと全く同じ。京セラのサイトのニュースリリースにある写真では妙にのっぺりした色になっているけど、実際はもっと深みのある色だ。光線の向きによって色の雰囲気が変わるので、ああいう会場での撮影が難しいくらい。
(私が春から使ってた)ピンクと並べてるとこんな感じ。
「フルメモリ連写でいつでも撮影ができるカメラと、どこにでも連れていけるiPod miniとは相性がいい」そうだ。iPod miniを直接ストレージに使える技があったら最高だったんだけど、それはiPod mini側も対応しなきゃいけないし、大変かも。
さて、私が見たいのは実は新iPodだったりする。20Gバイトと40Gバイトの2種類が、iPod miniと並んでさり気なく展示されていた。
*1 会場からして原宿の「クエストホール」だっていうべきなのかもしれないけど、私にとってあそこはイッセー尾形を見に行くところなので、あんまりそういう感動がない。
*2 ITmediaの読者なら分かると思うけど、「旧」ライブドアの社長兼CEOだった前刀氏である。
*3 デモの最初に電源関係のトラブルがあって、ちょっとばたばたした。こういうときこそデモンストレータの技の見せ所である。Airmac Express担当の福島哲氏は、とても真面目に問題をクリアした。前刀氏は、にこにこしながら黙って見守る(内心はどきどきしてただろうけど)。変に茶々を入れるよりこのほうがよい。
*4 「ユビキタス」という単語が、そろそろ恥ずかしくて使えなくなってきてしまった。
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