エヌエイチジェイ(NHJ)が先日発表したHDDオーディオプレーヤー「VHD-1500」は、手のひらに収まる小型軽量サイズながら長時間再生やFMチューナー、高音質ボイスレコーダーなど高機能が魅力の1台だ。
超小型のHDDプレーヤーの代表格といえば、今や非PCユーザーでもその名を知っている「iPod mini」。HDD容量が4GバイトのiPod miniと1.5GバイトのVHD-1500では完全な競合とはいい難いが、1インチHDDプレーヤーのセオリーからして4Gバイト版「VHD-4000(仮)」が登場するのは時間の問題だと思うので、一足先に両機の外見や主な機能などを比較してみた。
VHD-1500のサイズは50(幅)×87.5(高さ)×17.2(厚さ)ミリで重さが約70グラム。iPod mini(50.8×91.4×12.7ミリ、約103グラム)と比べて幅/高さ/重さでVHD-1500の方が小さい。これは文句無しにVHD-1500の勝利……といいたいところだか、実際に手にとって比べるとiPod miniの方がコンパクトに感じる。やはり薄さからくる小型感は予想以上に大きいのだ。
iPod miniはこの薄さで十分な強度を保つため、ボディのアルミ素材をかなり肉厚に設計している。この手にしたときのズッシリ感がiPod miniにとって決してマイナスにはならず、逆に“モノ”(工業製品)としての魅力を高めているところがウマイところだ。オールアルミ製のVHD-1500も非常に質感高く仕上げられているのだが、iPod miniが相手では分が悪い。
液晶ディスプレイの大きさもVHD-1500の魅力の1つ。この小さなボディに、128×128ピクセルのモノクロ4階調液晶ディスプレイを搭載している。解像度はiPod mini(138×110ピクセル)とほぼ同じだが、ディスプレイサイズは1.67インチのiPod miniより広く、フォントサイズも大きめ。ID3タグ表示に対応し、日本語のほか英語/韓国語/中国語(繁体字・簡体字)などの言語表示が可能だ。
ただし、ディスプレイ表示になにか違和感を感じる。そう、フォントが変なのだ。明朝体くずれのフォントはドット数こそ多く使っているが、中国/韓国系メーカー製品の日本語取扱説明書を読む時のような「なんか違うんだよね」感が漂ってくる。漢字と仮名のバランスの悪さも影響しているのだろう。
そして液晶画面が広いのに、iPod miniのようにアドレス帳/カレンダー/ToDo/テキスト表示といった付加機能は搭載してなく、せっかくの大画面を活用できていないのはもったいない。
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