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ホームシアターインストーラー訪問記――「秋葉原サウンドクリエイト」編劇場がある暮らし――Theater Style(1/3 ページ)

» 2004年08月20日 22時43分 公開
[本田雅一,ITmedia]

 ホームシアターと一言でいっても、様々な導入レベルがある。

 お手軽にDVDプレーヤの一体型AVセンターと5.1チャンネルスピーカーを既存のテレビにつなぐ場合から、ホームシアター専用ルームに高価なAV機器を設置するハイエンドユーザーまで、家族構成や生活スタイル、住宅事情まで様々な要素が絡み合い、多用なニーズが存在する。

 しかし、それらの事例で共通するのが、いかに上手にスピーカーや機材を部屋に収めていくかだ。入門用の5.1チャンネルセットでも、7.1チャンネル以上の高品質スピーカーを用い100インチオーバーのスクリーンを設置する場合でも、ほとんどのユーザーは配線や機材の“収まり”を気にかける。

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 それもそのハズ。音楽を楽しむオーディオ機器は比較的パーソナルな趣味だったが、映像を楽しむホームシアターは間口がずっと広く家族で楽しめるものだ。しかも、日本の住宅事情からして専用ルームを設ける例はマレで、リビングルームを利用する場合が多い。音質や画質も重要だが、それ以上に家族がリラックスして過ごせる空間としてリビングルームの機能を損なってはならない。

 とはいえ、ある程度コダワリがあるユーザーがホームシアターを構築する際には、ある程度の画質や音質を確保しつつ、配線もきれいに、インテリアとしてもまとまりよく……と、様々な希望・悩みが出てくるものだ。

 そんな時のために“インストーラー”という仕事がある。

 日本ではこれまであまり一般的では無かったが、欧米では自宅の新築・改装時にAV機器の配置プランや配線、各部屋ごとの音楽配信、果てはインテリアとマッチさせたAVラック、収納棚も含めて提案する業種として一般化している。日本でもホームシアターブームとともに、インストーラーが活躍する場面も増えてきた。

 しかし、なにやら凄く高級で、高額なプランばかりなのでは? と、インストーラーに相談する前に、DIYでなんとかしようと思いがち。本当のところはどうなのか? 実際にAV機器インストールで評価の高い、秋葉原のサウンドクリエイトを訪問してみた。

まずはショールームに足を運んで

 インストーラーは実際に顧客宅を訪問し、具体的なインストールの内容を打ち合わせながらプランを練り込んでいく。従って地域との密着性がとても高く、その地域ごとに様々なインストーラーが活躍している。関東圏では、今回紹介するサウンドクリエイトの他、神奈川県の葉山マリーナそばにあるカデンツァ、それにAV専門の量販ショップとして知られるAVACなどがインストーラーとして知られている。

 サウンドクリエイトは、元々スコットランドのAVブランドLINN(リン)の専門ショップとして、オーディオマニアにはよく知られた店だった。LINNというブランドは高級レコードプレーヤなどで有名で、最近でもコンパクトかつ高音質の製品をリリースしている。近年は豪華クルーザーのオーディオシステムや、住居全体のオーディオシステムを建物の中にインストールするための機器や技術にも投資しており、聴き疲れしない、さわやかで抜けの良いサウンドが特徴である。

 そのようなブランドとしての特性もあり、サウンドクリエイトは新築住居のAVシステム全体を任される仕事が多かったようだ。もっとも、最近はLINNに特化せず、様々なブランドも扱い、ケースバイケースで顧客に提案しているそうだ。

(サウンドクリエイトのインストール事例は、こちらのサイトを参照)

photo サウンドクリエイトのマネージャ金野匠氏

 サウンドクリエイトのマネージャ金野匠氏は「我々は自分たちで使ってみて、あぁ、本当にこれはいいものだ、という商品だけを扱うセレクトショップのように運営しています。ホームシアターの構築をインストーラーにお願いするとなると、様々な理由から腰が引けてしまうという方が多いのですが、とりあえずショールームに足を運んで欲しいですね。サウンドクリエイトは秋葉原にしかありませんが、地域ごとに色々なショールームがあります。まずは一度、ホームシアターを作るってどういうことなんだろう。それを体験するところから始めていただければと思います」と話す。

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