「DMR-E500H」の目玉機能が、「ホームネットワーク機能」だ。現状ではMPEG-2動画をそのまま伝送するにはDMR-E500Hが2台必要だが、LAN接続すると相互に(厳密には再生時には片方がサーバ、片方がクライアントになる)録画した番組を再生できる。2003年11月に策定されたDTCP-IPを採用しており、(録画した)コピーワンス番組でもLAN経由での再生を可能にした。
ホームネットワーク機能の利用は非常に簡単で、まずサーバとなるDMR-E500H側でクラアントとなるDMR-E500Hの接続を許可する。LAN内のDMR-E500Hは自動的にリストアップされるため、手間はほとんどない。
次にクライアント側で「機能選択」→「ネットワーク」を呼び出すと、同一LAN内にある接続が許可されたサーバをリストアップしてくれる。ここで目当てのサーバを選択すると、再生可能な番組が一覧表示される仕組みだ。後は見たい番組を選択するだけで再生が始まる。もちろん画質もそのままだ。特殊再生は「早見」「早戻し」再生のみとなるが、不便に感じることは少ないだろう。
大きな制限といえるのは、接続時にサーバ側の電源がOFFでなければいけないこと。電源さえOFFであれば、予約録画中でもサーバとして機能するが、外部入力自動録画の待機中はサーバとして機能しない。あくまでもDVDレコーダーとしての動作が優先される。ただし、パソコンからLAN経由で電源をON/OFFできるため(後述)、ITmediaの読者なら、それほど不便には感じないかもしれない。
一方、クライアント側のDMR-E500Hは、録画中でもホームネットワーク再生が行える。つまり、2台のDMR-E500Hがともに録画中でも(サーバは予約録画に限定されるが)ホームネットワーク機能は利用できるわけだ。
なお、1台のサーバからは同時には1台のクライアントにしか配信できない。複数の配信を許可するとHDDの処理能力が追いつかないのだろう。もともと同時録画再生は可能だから、サーバで録画+1台に配信ならば同時録画再生と同程度の負荷だから許容できるということだ。
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