新規参入メーカーが増え、まさに戦国時代といった趣のDVDレコーダー市場。ここまで市場を引っ張ってきた松下電器産業は今秋、一気に5モデルを投入する。しかも、新しいフラグシップとなった「DMR-E500H」は、大容量HDD、高画質設計にくわえ、ネットワーク機能を一気に充実させた新しいタイプのDVDレコーダーだ。(編集部注:Blu-rayドライブ搭載の「DMR-E700BD」も存在するが、こちらはHDDを搭載せず、Hi-Vison録画に特化した製品のため、今回はDMR-E500Hをハイエンドモデルとして扱いました)。
HDDは400Gバイトを搭載、DVDドライブはDVD-R最大8倍速、DVD-RAM最大5倍速書き込みとなり、それぞれ現時点でDVDレコーダーでは最高スペックとなった。400GバイトHDDは、日立製作所の「MS-DS400」が採用済みだが、こちらは一般にいうEPモード(1〜1.4Mbps)を採用せず、最大約360時間録画。これに対して、DMR-E500HはEP8時間モードを使って最大約706時間と録画時間は大きく上回っている。
一方、DVD-Rの最大8倍速は既にパイオニアなどが採用しているが、DMR-E500HはDVD-RAMへの最大5倍速書き込みにも対応した。コピーワンス番組を保存できるリライタブルメディアへの書き込み速度としては、今のところ最速だ。
高画質回路も充実している。先代の「DMR-E85H/95H」で採用された「New DIGAエンジン」にくわえ、ハイエンドモデルの証ともいえる高ビット、高サンプリングな216MHz/12bit D/Aコンバータとゴーストリダクションチューナーを採用した。また、SD/PCカードスロットは下位モデルのDMR-E220/E330Hでも搭載しているが、MPEG-4動画に対応するのはDMR-E500Hだけだ。
DMR-E500HはLANポートも装備しているが、EPGは地上波配信の「G-Guide」を採用した。少々もったいない気もするが、全てのユーザーがすぐにインターネットに接続するわけではないだろうし、中には単に高性能なDVDレコーダーとして購入する人もいるだろう。このへんは、松下らしいといえばらしい判断だ。
おもしろいのは、5.1ch対応のアナログ音声出力を持っている点。もちろんドルビーデジタルやDTSに対応しているが、ちょっとメリットが見えない。安価なホームシアターセットはほとんどドルビーデジタル対応のデコーダーアンプ+スピーカーのセットだからアナログ出力は不要だ。確かにパソコン向けの安価なアンプ付きマルチチャンネルスピーカーセットを利用することはできるのだが、リビングルームでそうしたスピーカーを使う人は多いのだろうか。まぁ、あって困る機能ではないのだが。
従来モデルに相当する「DMR-E200H」と比較すると、大きく小型化された。DMR-E200Hはなにか嵩上げしたような高さのある妙なデザインでもあったが、今回は厚みが79ミリと下位モデルと共通で、奥行きも302ミリと非常に短い。背面にはファンが大きく突き出ているが、どうせ背面は配線のためのスペースが必要なので、デッドスペースが出来るわけではない。この奥行きの短さは設置の自由度を増すため、大きな魅力だと感じる人もいるだろう。
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