マイクロソフトが「Windows XP Media Center Edition 2005」を正式に発表し、インテルが“デジタルホーム”を掲げる「WPC EXPO 2004」。各PCベンダーのブースでも、リビングルームをイメージした生活提案型の展示が目立つ。しかし、それだけではない。会場の一画には、家が丸ごと一軒建っていたりする。
メタリックな外観が目を引くこの家の名前は、「みらい の いえ」という。16の企業が協力し、5LDK(たぶん)の広さの中に、最新のPC&AVネットワーク機器から、“自衛型”セキュリティ技術、今夜のメニューを考えてくれる冷蔵庫、しゃべる熊型ロボットなど、ユニークな製品を数多く展示している。場所は東1ホールのはずれと、入り口にも近い場所だ。
外壁はアルミ製で、中にある家具もすべてアルミ素材に統一されている。いずれもアルミメーカーのSUSが協力したもの。「最近、建材や家具材としても注目されているアルミを使い、近未来的なイメージを演出しました」(説明員)。
では早速、家の中に入ってみよう。玄関ではZMPのモバイルヒューマノイド「nuvo」が出迎えてくれる。nuvoの目にはカメラが組み込まれており、入ってきた人の顔を判別してさまざまな動作をする(初日は調整中のため動いていなかった)。顔面認証システムはスマートワイヤレスの技術を使用し、顔のデータベースはマイクロソフトの「SQL Server 2005」で構築したという。
キッズルームには、イワヤの熊型コミュニケーションロボット「IPロボットフォン」がある。その名の通り、IP電話とロボットを組み合わせたもので、2つの熊(IPロボットフォン)をIPネットワークでつなげると、声と動きが相手に伝わる。つまり、片方の熊でバンザイさせると、ネットワークの向こうにある熊もバンザイするのだ。「相手の動きや力まで感じるコミュニケーションが可能になります」。
単身赴任のお父さんと家族のコミュニケーションに最適な熊さんだが、今後は楽器の遠隔レッスンなどへの応用も検討しているという。
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