先日発表された秋冬モデルを全面に展開している富士通ブース。一角に設けられた先端技術を紹介するコーナーでは静脈認識デバイスや生分解樹脂筐体採用PCを紹介。
生分解樹脂で作られたノートPCの筐体は以前から展示されているが、担当者の話によると、「熱に弱い」など諸々の問題はすでに解決済み。いつでも製品に応用できる段階まできているという。
現在の課題はコスト。これも採用するPCが増えてスケールメリットが出てくれば解決可能であると説明している。
こちらは、今年登場したdynabook新ラインアップ「QOSMIO」を強力にプッシュするレイアウト。ブースの壁いっぱいに並べたQOSMIOのディスプレイの綺麗さは圧巻である。
東芝のブースで紹介されていた「最新技術」はノートPC用燃料電池と、組み込み型のプライベートフィルタ。燃料電池は今年行われたCeBITで展示されていたのと同じアクティブタイプ。ただし、CeBITでは動態展示を行っていたが、「細かい調整が必要で説明する時間がなかなか取れなかった」(東芝説明員)ため、WPCでは動作させていない。
東芝は早くからノート用の燃料電池として超小型発電所、とも言うべきアクティブ方式を採用しているが、この理由として「ノートPCを安定して動作させるには、常時20ワット程度の出力が必要。これを満足させるにはアクティブ方式を採用するしかない」と述べている。
問題はユニットの小型化とコストの圧縮。現在その課題に取り組んでいる最中だが、「今のところ、市場に投入できるレベルにいつ到達できるかは見えていない」ということだ。現在東芝はネガティブ方式燃料電池の開発も並行して進めている。「ノートPCの用途によってQOSMIOではアクティブ方式、dynabook SSではパッシブ方式と使い分ける」こともありえるそうだ。
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