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シャープ、HDD内蔵のBlu-rayレコーダーを発表(1/2 ページ)

» 2004年11月11日 14時25分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]

 シャープは11月11日、Blu-rayレコーダー「BD-HD100」を発表した。HDDやDVD-R/-RWドライブも搭載し、DVDからBlu-rayへのダビングも可能な新しいタイプの“3 in 1”型レコーダーだ。発売日は12月9日。価格はオープンプライスだが、店頭では32万円程度になる見込み。

photo 。外装に高輝度アルミ塗料を使用して高級感を出した「BD-HD100」。CEATEC JAPANでも展示されていた
photo DVDとBlu-rayの動作状況が一目でわかる「3メディアサークルデザイン」。DVD(左)とBlu-ray(右)は、再生中がブルー、録画中はオレンジ、スタンバイ時はホワイトに光る。中央はHDDおよび本体動作を示す情報インジケータだ

 デジタルハイビジョン放送のストリーム記録が可能なメディアとして登場したBlu-rayは、405ナノメートルと波長の短い青紫色レーザーを使い、DVDに比べて約5倍の高密度記録と最大転送レート36Mbpsを実現する。映像の記録にはMPEG-2 TS(トランスポートストリーム)を採用。BSデジタルの5.1ch MPEG-2 AACをそのまま記録できるため、デコーダ内蔵アンプに接続すればサラウンド再生も楽しめる。

 シャープは、2001年1月にBSデジタルチューナー内蔵の「TU-HVR100」をリリースして以来、ハイビジョン録画に注力してきた。Blu-rayレコーダーはソニー松下に続く3社目となるが、HDDを搭載したハイブリッドタイプは業界初。これをフラットテレビシリーズの「AQUOS」と組み合わせることで、“録る、見る、残す”がすべてハイビジョンで可能な、“まるごとハイビジョン”の完成形になるという。「ブランドは『AQUOS ハイビジョンレコーダー』」(AVシステム事業本部の奥田隆司本部長)。

 また、BD-HD100では、それぞれ独立したDVDとBlu-rayのドライブを搭載する“ツイントレイ”タイプとしているのも特徴だ。「たとえば、Blu-rayにハイビジョン録画しているときでもDVDビデオを見ることもできる。ダビングや録画・再生時の操作性を向上させた」(同社AVシステム事業本部デジタルメディア事業部第1商品企画部の喜多村和洋部長)。

photo それぞれ独立したDVDとBlu-rayのドライブを搭載する“ツイントレイ”タイプ
photo 前面パネルの内側には、基本的な操作ボタンがある

 Blu-rayメディアは23G/25Gバイトをサポート。1枚あたり約3時間の録画が可能だ。ただし、BD-RE(書き換え型)の2層メディアや、今後登場するBD-ROMには非対応。「BD-ROMは2005年末にソフトが出てくるといわれている。2006年以降を1つのターゲットとして開発を進めていく」(奥田氏)。

 HDD容量は160Gバイト。ハイビジョン番組なら約19時間の録画が可能だ。ハイエンドに位置づけられる製品としては物足りない印象も受けるが、喜多村氏は、「価格と性能を商品戦略的に考えて決定した。Blu-rayに録画もしくはムーブするのが基本的な考え方だ」と説明している。HDDは、“録りためる”というより、タイムシフト用のメディアという位置づけだ。「HDアーカイブとしてディスクに残すことができる。これがハイビジョンレコーダーのあるべき姿だろう」(同氏)。

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