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アンプが主役の“1ビット”シアターシステム――シャープ「SD-AT1」レビュー:5.1chサラウンドシステム特集(2/3 ページ)

» 2004年12月10日 00時00分 公開
[浅井研二,ITmedia]
photo アンプは、430(幅)×324(奥行き)ミリと占有面積は単品アンプ並だが、高さは67ミリと薄型。リモコンはアンプのほか、シャープ製のテレビ、DVD、ビデオデッキの操作にも対応している

 アンプの背面には、光デジタル(角型)2基、アナログ3基の音声入力を装備している。表記は「DVD」などではなく、単にデジタルは「DIGITAL 1/2」、アナログは「LINE 1/2/3」というもの。また、「LINE 1」のみ音声出力もある。入力の切替は、リモコンならデジタル入力「1」「2」、LINE入力「1」「2」「3」のボタンでダイレクトに呼び出せる。本体側のボタンなら、「DIGITAL」または「LINE」を数回押せば、各々のモード内でトグルしていける。また、FM/AMチューナーも内蔵しているのでアンテナ端子も備え、さらにサブウーファーのプリアウトも装備ずみだ。

photo 左から順に、サブウーファープリアウト、LINE1入出力、LINE2、LINE3、DIGITAL1、DIGITAL2入力。上に並んでいるのはアンテナ端子だ。冷却ファンは比較的大型のものが本体から張り出すようにつけられているが、低速なので回転音はほとんど聞こえない

 リモコンの「アンプ初期設定」を押すと、まず「SP DELAY」と出るので、そのまま「決定」すれば、ディレイ設定として各スピーカーの距離が入力できる。「FL 3.0M」などと表示が出るので、カーソル上下で調整していけばいい。10センチ単位で、10センチから9メートルまで変更可能だ。カーソル左右を押せば、FL−CT−FR−SR−SL−SWとチャンネルを切り替えられる。

 つまり、フロント、センター、リアというくくりではなく、フロント左/右、センター、リア左/右、さらにサブウーファーの各々での設定ができる。また、「SP DELAY」が表示された状態で、カーソル左右を押せば、「SP LEVEL」「TONE」も呼び出せる。「SP LEVEL」は各チャンネルの音量設定で、「FL」「CT」「FR」「SR」「SL」は−6〜+6、「SW」は−10〜+10の範囲で調整可。「TONE」はトーンコントロールではなく、テストトーン出力による音量調整だ。

photo 表示部では現在の入力や、出力中のチャンネルを確認できる。その右には各種インジケータLEDが並び、AAC、DTS/DOLBY DIGITAL(色で区別)、DOLBY PROLOGIC II、STANDARD、STEREOなど、入力中の信号種別や再生モードが示される

 再生モードは、リモコンの「ステレオ」「マルチチャンネル」「サウンドモード」で操作する。つまり、2chソースが入力されている場合は、「ステレオ」を押せばフロントとサブウーファーによるダイレクト出力、「マルチチャンネル」を押せばサラウンドデコード(ドルビープロロジックIIデコード)、または疑似サラウンド化を行う。デジタルサラウンド信号が入力されていれば、「ステレオ」ならステレオダウンミックス、「マルチチャンネル」なら5.1chのまま出力する。

 さらに、「サウンドモード」を押すと、マルチチャンネル再生では「STANDARD」→「MUSIC」→「NIGHT」(ダイナミックレンジ圧縮)→(2chソースの場合のみ、「SURROUND」)→「MOVIE」と切り替えられる。ステレオ再生では「BASS ON/OFF」が行えるのみだ。

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