最初の印象では、音がややこもり気味に感じたが、いろいろ再生しているうちに、そうでもなく思えてきた。全体に音質が低めなことはたしかだが、切れはよく、低音もしっかりと響いている。(失礼ながら)スピーカーの外観から受ける印象ほど、プアな内容ではない。
ただ、それでも音がいいとは言い切れないのは、やはり、製品のトータルバランスとして、スピーカーでややひけをとるということかもしれない。明瞭な音がある一方で、不明瞭に感じる音も存在し、また、音量を一定のレベルまで上げていれば力感もあるが、小音量時には急速にエネルギーが弱まる印象だ(NIGHTモードを使用しても)。
いずれにせよ、この製品ではやはりアンプが主役である。青色LEDを各所に配したパネルデザインも、低価格製品とは思えない雰囲気を感じさせてくれる。あとは、スピーカーの品質およびデザインに、もうひと工夫を凝らしてもらえれば、非常に魅力的な製品に仕上がるはずだ。
自然なシアター重低音を3万円台で――オンキヨー「BASE-V10X」
リアスピーカーを完全ワイヤレス化――ソニー「HT-SL99BW」
シネマDSPの“映画館の臨場感”を2万円台で――ヤマハ「TSS-15」
“ミニチュア的な愛らしさ”に本格仕様――デノン「DHT-M330」
ワイヤレスで快適な“ホームシアター第一歩”――パイオニア「HTP-S2」Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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