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自然なシアター重低音を3万円台で――オンキヨー「BASE-V10X」レビュー:5.1chサラウンドシステム特集(1/3 ページ)

» 2004年12月08日 00時00分 公開
[浅井研二,ITmedia]

 “5万円以下の5.1chサラウンドシステム”のレビュー連載。今回取り上げるのは、オンキヨーの「BASE-V10X」だ。

 5本のスピーカーとサブウーファー、アンプと、ごく一般的な構成の「BASE-V10X」だが、これまで取り上げた製品(別記事123を参照)とは異なり、フロント、センター、リアのスピーカーは、すべてサブウーファーに接続する。

photo サブウーファーの存在感が際立つオンキヨー「BASE-V10X」。実際、見栄えだけでなく、システムとしても、音質面でもサブウーファーユニットが中心になっている

 ただし、これは決して特殊な例というわけではなく、超小型のサテライトスピーカーとサブウーファーとを組み合わせたシステムでは、むしろ、よく見られるタイプだ。つまり、6ch分のパワーアンプがサブウーファーに内蔵されていて、アンプユニットはいわゆるプリアンプ、コントロールアンプの役割を担っている。

 フロント、センター、リアは、5本とも同じサテライトスピーカーだが、端子の+側がそれぞれ白/赤、緑、青/灰のカラーで区別されている。8センチのユニット1個を使用したフルレンジスピーカーで、ややずんぐりとした直方体だ。背面に1つ、底面に2つのネジ穴があり、付属の壁掛け用金具が取り付けられるほか、オプションとして、スピーカースタンド、TVサイド、および、天吊り用ブラケットが用意されている。ちなみに、サランネットは取り外せないようだ。

photo フロント右スピーカーの端子だけを見れば、赤と黒で一般的なものだが、ほかのスピーカーは+側がチャンネルに応じたカラーがつけられている。フルレンジスピーカーなので、センターは横置きにしてもいいようだ

 各スピーカーとサブウーファーの接続は、両端ともバラのケーブルを利用する。ケーブルやサブウーファー側のスピーカー端子にも、+側にカラーが振られているので、色を合わせて接続していけばいい。

photo OMF(ONKYO Micro Fiber)ダイアフラム素材の16センチスピーカーユニットが、底面に取り付けられたサブウーファー。前面にスリットダクトを採用したAERO ACOUSTIC DRIVE方式で、自然かつ力感のある重低音を聴かせてくれる

 付属ケーブルの長さはフロント/センター用が3.5メートル、リア用が8メートル。サブウーファーは基本的に前面の並び、あるいは、せいぜい前面に近い側面に設置するので、リアがよほど遠いケース以外は事足りるだろう。また、アンプとサブウーファーは、6chプリアウトに加え、サブウーファーコントロールが束ねられたケーブルで接続する。このケーブルは3メートルの長さがあるので、アンプの設置場所に関しては自由度が高い。

photo パワーアンプはサブウーファー側に内蔵されているので、スピーカーはすべてこちらに接続。左側の列の端子がスピーカー、右の列にはコントロールアンプからのプリアウトとサブウーファーコントロールをつなぐ。もちろん、電源も必要だ。また、サブウーファー側に冷却ファンがついているが、気になるほどの回転音はしなかった
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