春に「電脳ジャンパー」のレビュー記事を書いて以来、“ソッチ”系の担当になった記者の元に、ある日一通のメールが届いた。
「ソーラー電脳ジャンバーを発売します」
差出人はPDA専門ショップpocketgamesの担当者。メールはさらに続く。
「取り外し可能なソーラーパネルとバッテリーパックが付属し、PDAなどへの充電・給電が可能です。表裏に30個のポケットを持っているので、携帯電話やPDA、デジタルカメラ、MP3プレイヤーや周辺機器(電源やヘッドフォンなど)を収納できるほか、内部でスマートに配線・接続することができます」
“電脳ジャンパー”の名前が示すように、ジャンパー内部の配線システム「PAN」(Personal Area Network)もそのままに、今度は太陽発電機能まで備えたというのだ。
「ITによる世界平和を実現するために戦う」という崇高なテーマがIT戦士の使命だが、電気がなければただの人。幸い残念なことにIT戦士ではない筆者だが、電気がないと困るのは同じ。電気の自給自足を可能にする、ソーラー電脳ジャンパーをさっそく試着してみた。
製品の概略はすでにニュースで紹介済みだが、もう一度おさらいを。
製造元は電脳ジャンパーVer.3と同じく米SCOTTeVESTで、色はブラックのみ。アウトドア用ジャケットとしては非常にスタンダードなルックスなので、アウトドアではもちろん、街中でも違和感なく着ることができる。
外側の素材は、撥水性を持ちながらも汗など内部で発生する水分は外に逃がすというFineTex。スタンドネックの内側はフェルト加工も施されており、ファスナーを上げると首元も暖かい。この時期、バイクに乗ったりするときにも重宝するだろう。
内部・外部あわせて30個のポケットが用意されており、PNAによる内部配線も可能。ポケットの収納能力については前回チャレンジしたのでここでは割愛するが、普段持ち運ぶ小物なら「とりあえず何でも入る」と思っておけば間違いない(背中のポケットにはB5ノートPCぐらいなら入る収納力がある)。
最大の特徴は背中のスリーブに装着された太陽電池パネル。このパネルで太陽光を集めて発電し、付属するバッテリーパックに充電、そこから各種デバイスへ電力を供給することができる。
パネルの大きさは約27(幅)×約20(高さ センチ)の台形で、柔軟性に富んでいるために、背中に背負っていても、体の動きを妨げることもない。ある程度の防水性を備えており、雨がかかるぐらいならば問題なさそうだ。バッテリーパックは出力端子としてUSBを備えているが、USBのケーブルはジャンパーに含まれていない(なんか不思議な文章だ)ので、別途準備する必要がある。
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