再生可能なファイル形式はMP3/WMA/OGGで、対応ビットレートはMP3がCBR/VBR/ABRの32〜320kbps、WMAがCBR/VBRの48〜160kbps、OGGが64〜240kbps。WMAについては、Windows DRMにも対応しているので、各種の音楽配信サービスで購入したファイルを転送して楽しむこともできる。
楽曲の転送にはWindows Media Player9/10、もしくは添付されている楽曲管理アプリケーション「Audio Phile」が利用できる。Audio Phileを利用すると転送のほか、プレイリストの作成なども行えるが、現在添付されているバージョンは英語版で、日本語のアーティスト名や曲名が一部文字化けしてしまう。そのため、エバーグリーン側では転送についてWMP9/10の利用を推奨している。
PCに接続するとリムーバブルHDDとして認識され、ドラッグアンドドロップによる転送も可能。しかし、転送しただけではID3タグによる管理は行えず、曲一覧からの再生しか行えない。
ID3タグによる管理を有効にしたい場合には、PCと接続した状態でAudio Phileの「Rebuild Database」ボタンを押し、本体側のデータベースを更新する必要がある。ただし、データベースの更新には少々時間がかかるので、この点からも転送はWMP9/10で行うほうが利便性が高いと言える。
音楽を聴くのは非常に簡単。曲に設定されたID3タグによる管理が行われるので、聴きたい曲をアーティスト名/アルバム名/年代/ジャンルなどといったカテゴリから探して選択するだけだ。また、メインメニューから「音楽演奏」−「マイミュージック」とたどれば、こうしたジャンル選択を無視して、転送されている曲すべてから好みの楽曲を選択することもできる。
再生中に中央の選択ボタンを押すことで、A-Bリピート機能やイコライザーなどの各種ユーティリティ機能を呼び出すことができるほか、再生中の曲のID3タグ情報を見ることができる。イコライザーはPOPやROCK、JAZZなど20種類のプリセットが用意されているほか、自分で設定することもできる。リピートやランダムといった再生モードの切り替えもここから行う。
こうした設定はメインメニューの「設定」からも行える。ここでは前述した再生に関する設定のほか、液晶のコントラスト調整やマイク録音時の音質、ダイレクトレコーディング機能使用時の曲間時間設定などが行える。
アイコンを多用した操作インタフェースは直感的な操作を可能にしており、好感が持てる。それに、曲の選択・再生についても、ボタンへの機能割り振りが基本的に「1ボタン1機能」となっており、まごつくことはないだろう。メニューに時々おかしな日本語が見受けられるのはご愛嬌といったところか。
音質については、可もなく不可もなしという印象。プリセットされたイコライザの効きはやや大げさに感じるが、カスタマイズも行えるので、気になるならば自分で設定すればよい。標準で付属しているヘッドフォンは中低音域が弱く感じられるので、気になるならば普段利用しているヘッドフォンに交換した方がいいかもしれない。
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