そうすれば、左右のメインスピーカーはその負担がかからない分、余裕を持ってフロント成分、および、LFE(低音、いわゆる0.1ch)成分が出力できるという考え方だ。さらに、サブウーファーを接続すれば、メインスピーカーは純粋に自分のチャンネルのみを担当できる。「パターン2」の場合も、同様にセンター成分が小型スピーカーへ配分され、「パターン3」のみセンター成分がメインスピーカーへ振られる。
つまり、「パターン1」こそが推奨配置であり、可能ならこれを選ぶべきというわけだ。その場合、付属のサラウンドスピーカー用スタンドを利用すれば、単一のユニットのように扱える。
スピーカーケーブルを実測したところ、メインスピーカー用が3メートル、サラウンド用が7メートルだったが、貸出機は製品とは異なっていたようだ。説明書には2メートル×4本、10メートル×2本と記されている。「パターン1」「パターン2」なら、すべてのスピーカーに2メートルのケーブルを用い、「パターン3」の設置を行いたいなら、サラウンドスピーカー側に10メートルのケーブルを使えばいいわけだ。
DVDプレーヤーを内蔵しているので、スピーカー接続以外はテレビへ映像出力してやるくらいで、DVDで映画を観る分には、基本的にそのほかは必要ない。もちろん、外部機器用の接続端子もあり、光デジタル音声入力(角型)が2系統、アナログ音声入力が1系統(AUX)用意されている。音声フォーマットは、ドルビーデジタル、DTSのほか、MPEG-2 AACにもちゃんと対応しているので、デジタルチューナーなども接続可能だ。また、デジタル出力端子(光角型)で外部のデコーダ内蔵AVアンプを利用することも可能だが、あまり意味はないと思われる。一方、サブウーファー出力は低音を重視するユーザーであれば積極的に使うべきだろう。
サラウンドモードは、「MOVIE/M.MUSIC」(通常のマルチチャンネル用再生モード)、「WIDE/2ch MUSIC」(マルチチャンネル、および2ch音声に広がりを与える)、「SUPER WIDE」(さらに音の広がりをあたえる)が用意されているが、「AUTO SURROUND」がデフォルトとなる。このモードでは、DVD再生時などにドルビーデジタルやDTSが出力された場合、あるいは外部からMPEG-2 AACが入力された場合には、自動判別してマルチチャンネルでダイレクト再生、2ch音声の場合はサラウンドをオフにしてくれる。
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