防犯意識の高まりとブロードバンドインフラの普及により、身近になってきたのがネットワークカメラ。ペット監視などの需要も手伝い、2003年度には35億円だった市場規模が、2006年度には60億円へ成長すると予想されている(出典:富士経済「2004リモート監視関連市場徹底総調査」)。
ネットワークカメラというと、設定の煩雑さから「敷居が高い」と思われがちだが、最近ではバッファローの「A.O.S.S」に代表される“自動設定機能”のお陰で随分と作業が楽になった。A.O.S.Sは、対応製品同士ならボタン1つで無線LANのESSIDやWEPキーを共通化してくれるというもの。三洋電機が「HOVICA」に採用するなど、バッファロー製品以外にも広がりつつある。
一方、さらに早い時期から同様のアプローチを展開していたのが松下電器産業だ(関連記事)。同社の場合、ネットワークカメラを中心に、「カメラコントロールユニット」をうたう無線ルータ、無線LANの伝送距離を延長するリピーター、テレビ用モニターシステムなど非常にシステマチックなラインアップを揃え、用途によって柔軟にシステムを構築&拡張できるようになっている。
そこで今回は、同社のネットワーク関連製品群を集め、最新のネットワークカメラが備える自動設定機能と防犯システムの使い勝手を試してみた。
製品名 | 概要 |
---|---|
BL-BR30 | IPv6にも対応する無線ブロードバンドルータ。VPNもサポート |
BL-C30K1 | 無線LAN対応カメラ「BL-C30」と無線アクセスポイント「BL-AP10」のセット |
BL-WA30 | 無線LANアクセスポイント。リピーターとしても使える |
BL-CP200 | Windows用の録画プログラム。パソコンのHDDにカメラ映像を録画できる |
KX-MS10 | カメラの画像をテレビで確認するための“カメラモニターシステム”。SDメモリカードに動画や静止画を記録することもできる |
ただし、ここに挙げた製品は、無線LANアクセスポイントや録画機能など重複する部分も多く、実際に製品を選ぶときは既にある機材や使用目的によって選択する必要がある。今回は、3段階にわけてシステムを拡張してみた。
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