留守のときは、タイマー録画やカメラの人感センサーと連動した「常時センサー録画」が利用できる。常時センサー録画は、検知前後の静止画を5枚記録するというもの。いずれもカメラごとに設定可能だ。
使用できるSDメモリカードは1Gバイトまで。1Gバイトのメディアを使うと、動画の「LONG」モードで10070分、「HIGH」モードでも480分の長時間録画が行える。動画はQuickTime形式のMotion JPEG(最大640×480ピクセル)、静止画はJPEGのため、メディアの内容をパソコンで確認するのも問題はない。
録画モード | 解像度 | 更新間隔 |
---|---|---|
HIGH | 高(640×480) | 1秒 |
LOW | 低(320×240) | 1秒 |
LONG | 低(320×240) | 5秒 |
動画再生中に「スナップショット」ボタンを押すと、その場面を静止画として記録する機能も便利だ。必要な部分だけを静止画にしておき、残りの動画を消去すればメディア容量を有効に使える。
なお、「BL-WV10」には、「BL-C30」とセットになったパッケージ製品「KX-MS10」もある。こちらはLAN内での使用を前提としたもので、出荷時には既にカメラとアプターの無線LAN設定が共通化されているという。つまり、設定や使われている技術を意識する必要もなく、テレビにつなげるだけでカメラシステムが使えるようになる。
今回取りあげた製品のなかで、最も印象的だったのが最後のモニタリングテレビアダプター「BL-WV10」だ。テレビでカメラ映像を見るというスタイルは、昔ながらの監視システムと同じだと言われるかもしれないが、コストの安いパソコン用ネットワーク技術を使って同様の仕組みを作り上げた点がポイント。
もちろん、製品化にあたっては、“ネットワーク設定の簡素化”が果たした役割も少なくないだろう。煩雑な設定を省き、家電ライクに使えるネットワークカメラシステムは、防犯意識の高まりとともにその市場を拡大していくはずだ。
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