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コラム
» 2005年01月31日 11時25分 公開

ソニー、業績説明会から見えてくる「次の一手」(2/4 ページ)

[小寺信良,ITmedia]

 すでに米国で発表されている「グランドベガ KDS70XBR100」は、HD解像度の液晶デバイス「SXRD 2K」を搭載したリアプロテレビだ。

 このようなラインナップがベガに加わると、今まで国内では「穴場」的な存在であったリアプロ市場に、一気に光りが当たることになる。もちろんリアプロのメリットである「低価格」とは相反する製品となるわけだが、そのバランスをいかに取っていくのかに注目したい。

米国で発表済みの「グランドベガ KDS70XBR100」

ハイブリッドカメラの近未来

 ビデオカメラの未来像については、奇しくも先週のコラムのテーマと重なる。収益性が悪化するDVカメラは、当面の退避策としてDVD化へ向かう一方で、最終的にはHD化へ向かうという点では、ほぼ間違いないだろう。

 ここで注目したいのは、新しい商品群の提案として、「サイバーショット DSC-M1」のようなハイブリッドカメラを取り上げているところだ。

MPEG-4に対応したハイブリッドカメラ「サイバーショット DSC-M1」

 確かにM1では、静止画を録ると同時にQVGAサイズの動画も自動的に撮る「ハイブリッドREC」や、動画を決まった秒数だけ撮る「5秒REC」など、新しい提案が盛り込まれている。

 だが静止画と動画を撮るカメラとしては、三洋電機「Xacti」の利便性を超えられていない。Xactiの場合は、VGA動画の撮影中に4Mピクセルの静止画も同時に撮るという離れ業をやってのける。

 例えばM1が、Xactiと同条件の撮影能力をクリアした上で、「ハイブリッドREC」や「5秒REC」といった機能があるのであれば、新提案として機能するだろう。しかし現状では、動画は撮りっぱなしでOKというXaxtiのスタイルに対して、決まった秒数の動画を撮るというM1のコンセプトが、今ひとつ「制限」としか映らない。

 これが技術的問題であれば、M1の後継機では、まずXacti並みの機能は基本として実現してもらいたいところだ。だがこれが特許による制限であれば、別の手を考える必要があるだろう。

 少なくとも現状は、動画を活用するためのソフトウェアが製品に添付されていないこともあり、単に「PSPでも見られます」程度のもの。これではせっかく撮ったムービーの扱いにも困る。次期製品では、撮影した5秒動画をいかに利用していくかというソリューションを、積極的に盛り込む必要があるだろう。

音楽配信の近未来

 昨年12月に発足した「コネクトカンパニー」は、その名が示すとおり、欧米でサービスを開始している音楽配信「Connect」と国内生産のミュージックプレーヤーを結びつけるための組織だ。

 音楽プレーヤーの仕様に関しては以前から迷走が伝えられている通りで、ATRAC3オンリーのネットワークウォークマンがまず欧州でMP3に対応する動きが見られた。

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