デノンはCD/SACD専用プレーヤー「DCD-SA11」を発表、3月上旬に発売する。価格は36万7500円で、カラーリングはプレミアムシルバー(SP)のみが用意される。
新製品は昨年発売された「DCD-SA1」の下位モデルと位置づけられるCD/SACD専用プレーヤー。DCD-SA1と同じくCD再生系には「Advanced AL 24 Processing」を搭載、16ビットから24ビットへのデータ拡張に加えて、独自アルゴリズムよる時間軸上のデータ補間やアップデートサンプリングを施し、自然な補間再生を実現するという。
ドライブにはSACDの高速回転にも耐えられるよう、モーターシャフトを短く設計したブラシレスモーターを採用したほか、ターンテーブルやピックアップメカベースなどの傾きを吸収するために全数スキュー調整が行われている。ローダーメカには異種素材で防振効果を高めたS.V.Hローダーが搭載されており、安定した読み込みを可能にする。
発振器は回路ブロックがモジュール化されており、基板パターンなどの影響を押さえる作りになっているほか、DACをマスターとして各デバイスへ供給するようになっている。SACD再生時には、DSDクロックは分周生成した後にスレーブのDSDデコーダに対し供給され、マスターのDACには再度発振器の発振精度に補正されたクロックを供給する構造がとられている。
電源はデジタル/アナログを別トランスとした2トランス構造となっているほか、4層底板と2層天板を組み合わせた振動抑制構造シャーシも使用されている。インシュレータには比重の高い焼結合金が使用されており、重心を下げると共に振動を遮断する。
そのほか、ディスプレイとデジタル出力をオフにする「Pure Directモード」を搭載。ディスプレイ駆動用とデジタルデータのパルス信号をもカットすることで、よりオーディオ信号への影響を排除することが可能になっている。
本体のサイズは434(幅)×138(高さ)×415(奥行き)・19キロ。消費電力は22ワット。
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