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ウワサの“快眠ホテル”を見てきました(2/3 ページ)

» 2005年05月11日 02時26分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]
photo 洗面台やバスルームはごく一般的なホテル仕様

 洗面台やバスルームは、ごく一般的なホテル仕様だった。ただし、照明は調光機能付きに交換されており、スイミンシステムが動作している間は、照明のスイッチを入れても照度を30ルクス程度におさえる。それ以上にすると、たとえば夜中にトイレへ行った際に光を浴びて覚醒してしまうため。一度覚醒してしまうと、再度入眠するのに時間がかかる。

 寝室には、睡眠システムのコントローラと大型の電動リクライニングベッドが設置されている。このベッドには、8つのエアーバッグと足下ヒーターが内蔵されており、入眠時には全身をほぐして眠りやすい状態にしてくれる。また、枕もエアーバッグ入りで、横になると首の凹凸を埋めるよう最適な高さを作るという。

photo 「快眠環境コントローラ」。以前はタッチパネル式だったが、今回のはマッサージ椅子のコントローラに似ている。ボタン類もシンプルで、操作に迷うことはなさそう

 正面の壁には、松下電工のシステムファニチャー「CUBIOS」を使用してプラズマテレビやスピーカーを収めた。睡眠前にプラズマテレビにリラクゼーション映像を映し出すわけだが、その際、CUBIOSの組み込み照明がプラズマ画面の明るさに合わせて照度を調整するという。また、常夜灯としてLED照明も備えた。

 前に紹介したSuimin'Roomと大きく異なるのは、天井に設置した大型特殊照明。一辺が1.2メートルもあり、ベッドを覆うようにして天井に組み込まれている。中には十数本の蛍光灯が組み込まれ、その最大照度は1500ルクスに及ぶという。「通常、1500ルクスもの照度がある照明器具は、眩しくて直視できるものではない。一辺が1.2メートルもある大きさだからこそ実現できた」(同氏)。

photo 高照度灯、ASSA(光目覚まし)、読書灯の三役を兼ねる天井照明。一辺が1.2メートルあり、中には十数本の蛍光灯が入っている

 塀内氏によると、この照明は、読書灯、ASSA(光を使った目覚まし用照明器具)、そして高照度灯を兼ねた“一台三役”という。内部には特定の波長の光をカットするフィルタを内蔵しており、就寝前に読書をしていても体内のメラトニン分泌を妨げない。

 一方、起床時には0ルクスから250ルクスまで約10分かけて照度を上げ、快適な目覚めに導く。そして起床後には、1500ルクスの光が体を活性化させる仕組みだ。

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