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“質実剛健”な光学手ブレ補正+高倍率ズーム機「サイバーショットH1」レビュー(2/4 ページ)

» 2005年06月14日 12時25分 公開
[荻窪圭,ITmedia]

ジョグダイヤルと2.5インチ液晶が特徴

上から見るとグリップの形状が分かりやすい。上面にはモードダイヤルと電源ボタン。グリップ上にシャッターボタンとFOCUSモード、連写モードボタンがある
グリップ部のアップ。斜めについていて押しやすいシャッターボタンとその手前にクリック付ジョグダイヤルがある。グリップは一部が凹んでいて指がおさまりやすい

 起動は十分に高速。約2秒で起動する。電源スイッチはやや押しづらいところにあるが、右手で深く握って親指を伸ばすと押しやすい。グリップはしっかりしていてシャッターボタンもいい感じで傾斜がついており、その点は評価できる。持ち歩くときはかさばるが、その分撮影時はしっかり構えられてよいのだ。

撮影時の画面はシンプル。これはリアルタイムヒストグラム表示をオンにしたところだ。右下に露出と露出補正値が表示され、ジョグダイヤルを使ってどちらを変更するか選び、値を変更する。ついでにISO感度もダイヤルで変えたかった(コダックの望遠デジカメはそうなっている)

 操作系の特徴は、グリップ部にあるクリック付ジョグダイヤル。ハイエンド機に装備されていた機構で、これで絞りやシャッタースピード、露出補正を変更する。クリックするたびに操作項目の変更とその項目のパラメータ変更が切り替わる。この辺はサイバーショットの上位モデルと同じ方式。

モードダイアルを回すと画面上でも仮想ダイアルが回るため、いちいち上面を見ながら回さなくてもいいのはなかなかよいアイデアだ
メニューは他のサイバーショットと同様、非常にシンプルだ

 操作系は全体的にハイエンド志向で、上面のモードダイヤルは各露出モードや独立したシーンモードで埋まっているし、FOCUSや連写、手ブレ補正は独立したボタンが割り当てられるなど独立ボタンも多い。

 撮影機能は特に高倍率ズームだからといって他のサイバーショットに比べて新機能が追加されているわけではなく、ハイエンド系サイバーショットとしては極めてベーシックなものだ。

背面はEVFとLCD切替、手ブレ補正モードの独立したボタンの他、ズームボタン、MENUと十字キーなどを備える。目立つのは巨大な2.5インチ液晶モニターとその上のEVFだ

 2.5インチの液晶モニターはTシリーズのクリアフォト液晶でなく画素数も11.5万画素どまりなのが残念だが、ノングレア処理や低反射コーティングがなされていてなかなか見やすい。

 むしろ気になったのは液晶モニターの真上にあるEVF(ビューファインダー)の方。EVFはアイピースを覗くと遠くに小さなモニターが浮いているという風情で、やや小さくて見づらい。望遠時はEVFを覗いて撮ることが多くなるので、これは残念だ。

 バッテリーは単三形バッテリーが2本。ボディが大きめの割に使う電池は2本なのだ。ニッケル水素電池と充電器が付属し、約290枚の撮影ができる。アルカリ乾電池はサポートされていない。それなら単三形バッテリー4本の構成にしてアルカリ乾電池もサポートした方がよかったのではないかと思う。メディアはメモリースティックで、もちろんPRO対応だ。

この大きなグリップに単三形バッテリー2本が入る。ニッケル水素電池と充電器が付属する。その横にメモリースティックスロット。カバーの蓋は2段階に開く方式で、メディアだけを出し入れすることもできる

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