起動は十分に高速。約2秒で起動する。電源スイッチはやや押しづらいところにあるが、右手で深く握って親指を伸ばすと押しやすい。グリップはしっかりしていてシャッターボタンもいい感じで傾斜がついており、その点は評価できる。持ち歩くときはかさばるが、その分撮影時はしっかり構えられてよいのだ。
操作系の特徴は、グリップ部にあるクリック付ジョグダイヤル。ハイエンド機に装備されていた機構で、これで絞りやシャッタースピード、露出補正を変更する。クリックするたびに操作項目の変更とその項目のパラメータ変更が切り替わる。この辺はサイバーショットの上位モデルと同じ方式。
操作系は全体的にハイエンド志向で、上面のモードダイヤルは各露出モードや独立したシーンモードで埋まっているし、FOCUSや連写、手ブレ補正は独立したボタンが割り当てられるなど独立ボタンも多い。
撮影機能は特に高倍率ズームだからといって他のサイバーショットに比べて新機能が追加されているわけではなく、ハイエンド系サイバーショットとしては極めてベーシックなものだ。
2.5インチの液晶モニターはTシリーズのクリアフォト液晶でなく画素数も11.5万画素どまりなのが残念だが、ノングレア処理や低反射コーティングがなされていてなかなか見やすい。
むしろ気になったのは液晶モニターの真上にあるEVF(ビューファインダー)の方。EVFはアイピースを覗くと遠くに小さなモニターが浮いているという風情で、やや小さくて見づらい。望遠時はEVFを覗いて撮ることが多くなるので、これは残念だ。
バッテリーは単三形バッテリーが2本。ボディが大きめの割に使う電池は2本なのだ。ニッケル水素電池と充電器が付属し、約290枚の撮影ができる。アルカリ乾電池はサポートされていない。それなら単三形バッテリー4本の構成にしてアルカリ乾電池もサポートした方がよかったのではないかと思う。メディアはメモリースティックで、もちろんPRO対応だ。
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