さて肝心の画質だが、これはもうサイバーショットらしい爽やかさ。逆光気味時のパープルフリンジやワイド端時のわずかな樽型収差が気になることはあるが、このクラスではしょうがない面もある。オート時は記憶色を強調せず、晴天下では晴天下なりに、曇天下では曇天下なりに写るのも特徴だ。オートホワイトバランスは屋内でやや不安定な傾向があり、暗い場所ではカスタム設定がうまく効かないことも。屋外で力を発揮する望遠デジカメといっていいと思う。
サイバーショットにはTシリーズやMシリーズ、Fシリーズのようにソニーらしい個性的なデザインのモデルと、WシリーズやVシリーズのようにオーソドックススタイルのモデルがあるが、DSC-H1は後者だと思う。派手ではないが、質実剛健系の作りとなっている。
携帯性では松下DMC-FZ5に、機能の多彩さではキヤノンPowerShot S2 ISにやや見劣りする面もあるが、DSC-H1はしっかりしたグリップや基本性能の充実、大きな液晶ディスプレイというアドバンテージを持つ。「今日は〜を撮るぞ」と思って持って行くのにふさわしい存在感のある超望遠デジカメで、これに1.7倍のテレコンをつければある意味最強かもしれない。
テレ端+デジタル2倍ズーム。カワセミの親子(左が親、右が子)をテレ端とテレ端+デジタル2倍ズームで撮影。木の影で暗かったので+1段の補正をかけてある。ISO200に増感してあるためディテールが少しつぶれているが、2倍ズームくらいなら十分実用的だCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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