プラズマ、液晶ともに好調な松下電器産業。テレビCMなどではプラズマを推しているようにみえる同社だが、「VIERA」の統一ブランドのもと、32型までは液晶、37型以上はプラズマと、しっかりすみ分けした製品展開を行っている。今回は、液晶の上位モデルになる「TH-26LX500」を見ていこう。
松下の大型液晶テレビには、「LX500/LX50」の2シリーズがある。カタログ上では、LX500がサイドスピーカー、LX50はアンダースピーカーの省スペースモデルという位置付けだ。実際にTH-26LX500を見ると、幅が724ミリと26インチクラスでは確かに大きめだが(LX50は663ミリ)、たとえばビクター「LT-26LC60」は703ミリだから、競合製品と比較して大きな違いがあるわけではない。
またLX500とLX50は、そのラインナップの違いや価格差からも分かるとおり、実際には上位/下位モデルという構成になっている。LX500は32/26型のみだが、LX50は32〜19型とより小さな画面サイズもカバーする。デジタルチューナーのダブル搭載、i.Link端子、HDMI端子、SDメモリカードへのMPEG4録画機能はLX500のみの機能となり、高画質化回路の「PEAKS」も、LX500には最新の「新PEAKS」を採用した。おおむね4万円前後の価格差相応の違いがあるわけだ。
キーコンポーネントの液晶パネルは、1366×768ピクセル。視野角は176度のIPSパネルを採用しており、映像を把握できる角度から見る限り、画面が白っぽくなることはない。パネル表面にくわえ、フレーム部も全体が反射の少ない表面加工になっており、照明を落とすと画面だけが浮き出るように感じるのは結構印象的だ。輝度に関してはどこにもスペックが公開されていないが、競合製品と同等の500カンデラ程度とみていいだろう。
入出力は背面に集中配置しており、S端子+コンポジットのAV入力が2つ、コンポジットのみのAV入力が1つ、D4端子のAV入力が2つ、HDMIが1つと背面だけでも6系統の豊富なAV入力を備える。さらに前面にもS端子+コンポジットのAV入力があるほか、操作ボタンとAV入力をパネル内に収めた。パネルカバーを閉めると、その存在感はほとんど感じない。
内蔵チューナーを利用して外部機器録画などに利用するモニター出力は、S端子も装備。地上波アナログとデジタルのアンテナ入力は独立しており、両方の放送を見る場合にはそれぞれアンテナ線の接続が必要だ。2系統のi.Link、音声の光デジタル出力も備えるなど、入出力端子は極めて豊富だ。なおi.Link端子にパイオニア「DVR-720H」を接続してみたところ、問題なくデジタルレコーダーとして利用できた。
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