iTunesが最新版の4.9でポッドキャスティングをサポートした。日本語版のMac用/Windows用の双方がダウンロード可能となったので、早速試してみた。
ポッドキャスティング(Pod Casting)とは、ネットラジオ放送局などがRSS配信する音声データを専用ソフトでダウンロードし、iPodなどの携帯プレーヤーに転送して聞く楽しみ方。
これまでネットラジオといえば、ストリーミングでデータが送信されており、プレーヤーソフトを任意の時間に立ち上げて聴く必要のあるものが多く(もちろん、ダウンロード型で提供されるものもある)、テレビ番組をEPGでチェックして録画するような楽しみ方は提供されていなかった。しかし、ポッドキャスティングでは受信ソフトの設定さえしておけば、寝ている時間に放送された番組でもダウンロードし、必要に応じて携帯プレーヤーに転送することが可能なため、通勤や通学時に放送をチェックすること可能になる。
米国では既に流行の兆しを見せており、MP3プレーヤー所有者の約3割が利用した経験があるという調査結果も出ている。また、NBCやABCなどの放送局をはじめとする大手メディアもニュース番組をポッドキャスティングで提供している。
提供が開始されたiTunes4.9を起動すると、左ペインの「ライブラリ」の下に「ポッドキャスト」の項目が追加されていることに気が付く。
放送を聴くためには、まずは配信されているデータをiTunesで受信する必要がある。とりあえずどういったものかを体験するためには、iTunes Music Store内に用意されている「ポットキャストディレクトリ」を利用するのが簡単だろう。
左ペインから「ポッドキャスト」を選択すると、画面下には「ポッドキャストディレクトリ」という項目が用意されているのでクリックすると、iTunes Music Storeのページが表示される。
ここではすべての番組が現在無料で提供されているので(「SUBSCRIBE」ボタンの左に「Free」と添えられている)、興味のある番組があれば、SUBSCRIBEを押せばよい。クリックすると自動的にiTunesの「ボッドキャスト」へダウンロードされる。楽曲のダウンロード購入の際に必要とされる、iTunes Music Storeへのユーザー登録も必要ない。
アップルコンピュータのPodcastin紹介ページによれば、既にこのページから3000以上の番組が提供されているそうで、ABC News.com提供の「ABC News」やESPN提供の「ESPN Radio Podcast」、Apple自身が提供する音楽番組「iTunes New Music Tuesday」などが用意されている。
ダウンロードが済めば番組を楽しめる。iTunesから番組を聴くには左ペインの「ポッドキャスト」から番組を選んでダブルクリックするだけだ。
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