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さらに磨きをかけた普及機の“定番”――エプソン「EMP-TW20」レビュー:劇場がある暮らし――Theater Style(3/5 ページ)

» 2005年07月08日 17時49分 公開
[本田雅一,ITmedia]

 さらにランプパワーを落とした[シアターブラック1]および[シアターブラック2]も用意。シアターブラック1は、絵作りはシアターモードのまま、真っ暗な部屋向けにランプ輝度のみを落としているのに対して、シアターブラック2はやや色温度を高めに取っている。通常はシアターブラック1でいいだろうが、古い映画やモノクロ映画を見る場合、あるいは色温度の好みによってシアターブラック2を選ぶといい。

photo シアターブラック1:「風景」
photo シアターブラック2:「風景」
photo シアターブラック1:「人物」
photo シアターブラック2:「人物」
photo シアターブラック1:「自動車」
photo シアターブラック2:「自動車」 いずれも色乗りがよく鮮やかだが、出色傾向はさほど演出的ではない。カメラ側の演色により、多少不自然な色になって見えているところもあるが、基本的には色傾向は中庸だ。シアターブラック2では暖色系の絵作りとなる。映画などではこちらの方がいい場合も少なくない。特にモノクロ映画との相性は良いようだ。

 このほか肌色をスッキリとした色白に描写するか、あるいはコッテリと色乗りよく見せるのか、肌色の表現だけを簡単にカスタマイズする、エプソン製プロジェクターに共通する肌色調整機能もあり、初級者にも簡単に好みの調整を楽しめる。

 全体の絵作りは、エプソンらしいナチュラルトーンが基本。テレビ放送からDVDまでソツなくこなすため、プリセットのままで十分に楽しめる。難しい低輝度部分の表現もよく、シアターブラック1/2の色表現やコントラスト感は、むしろ上位機種のEMP-TW200Hよりも良いかもしれない。

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