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さらに磨きをかけた普及機の“定番”――エプソン「EMP-TW20」レビュー:劇場がある暮らし――Theater Style(1/5 ページ)

» 2005年07月08日 17時49分 公開
[本田雅一,ITmedia]

 セイコーエプソンから発売された「EMP-TW20」は、ローエンドの定番プロジェクターとして活躍してきたEMP-TW10Hを大幅に改良した製品だ。

photo 液晶プロジェクター「EMP-TW20」

 0.55インチワイドVGAの16:9対応パネルを採用している点は従来機と同じだが、そのデバイスはEMP-TW10HのD3世代パネルより進化した3.5世代になっているという。設置性や絵作りなどもよく、ローエンドの新しい基準となる可能性を持っている。

ローエンドの定番を目指した作り

 EMP-TW20の注目点は、これまで上位モデルしか装備していなかったレンズシフト機能を搭載し、さらにスピーカーも搭載しながら従来機よりコンパクトなデザインに仕上げた事。そしてやはり上位モデルのみだったエプソンシネマフィルターを改良した上で搭載し、色再現能力が大きく上がった事も大きな改善点だ。

photo レンズシフトやスピーカーを搭載しながら、コンパクトに仕上げた

 さらに、単焦点のレンズは80インチサイズをわずか2メートルで投影できる。3.1メートルなら120インチ。大画面を楽しみたいとき、手軽にテーブル置きで使う場合が多いだろうが、そんな“見たいとき”にポンと置いて投影する使い方にマッチした設定だ。リビングならテーブル置きで100インチ、4畳半程度でも本棚設置で80インチ以上の投影が可能というのはうれしい。

 投影方向をずらすことが可能なレンズシフト機構も、上下2画面分、左右1.5画面分の調整幅があり、変則的な置き方をしない限りは、上部のダイヤルだけで簡単に設置が可能だ。

 表示デバイスは高温ポリシリコンの0.55インチ(854×480ピクセル)パネル。スクイーズ記録(DVD規格の720×480ピクセルの画像に16:9をめいっぱい記録したモード)のDVDを見るときにちょうど良い解像度だ。ただしハイビジョン映像の投影は、可能ではあるが解像感はそれなり。DVDを楽しむためのプロジェクターと割り切る事ができるかどうかが、本機を評価する上での一番のポイントとなる。

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