本機は480PのDVDプレーヤーにマッチするローエンドプロジェクターとしては、非常に高い完成度を持った製品だ。設置性、絵作り、プリセットモードの確かさなど、あらゆる要素で合格点以上を取ることができる。
ほんのちょっとした不満はあるものの、家族で手軽にプロジェクターを楽しむための様々な工夫が凝らされた上で、画質面でも成熟度を一層上げてきた。この解像度クラスでは、ダントツといっていい製品である。
しかし現時点では発売直後という事もあり、やや割高な印象は否めない。パネル解像度が低いため、投影時の格子感は720Pパネルの製品よりも目立ちやすい。色や絵作りの完成度の高さか、それとも720Pパネルの解像度と格子感の少なさを選ぶかは、おそらく実際に購入するときに悩むかもしれない。
だがそれも一時的なもので、いずれは720Pモデルにも新しいD5パネル搭載機が登場し、価格的なバランスも変化していくだろう。ハイビジョンソースの扱いをどの程度重視するかだが、あくまでもDVD視聴に特化したプロジェクターを探しているならば、高い満足度を得られる。
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