一方、液晶テレビも自社開発の広視野角「IPS方式」パネルを全機種に採用。上下左右176度とさらに広い視野角を実現した。また、受信画像のフレーム間に黒い画面の映像を入れる「スーパーインパルス表示技術」に加え、32V型にはバックライトを消灯させる「バックライトブリング」を新たに採用して動画応答性を大幅に向上させた。
また32V型には、同社独自の高画質デジタル映像処理技術「Picture Master(ピクチャーマスター)」の画像認識機能に色情報解析機能を新たに盛り込んだ新Picture Masterを搭載。「従来機よりいっそう奥ゆき感の映像表現を可能にした」(同社)
2003年に発表したWooo5000シリーズで、ハイビジョン放送をストリーミング録画できる「HDDレコーダー内蔵AVCステーション」を提案した同社だが、今年はHDDレコーダ機能をテレビ本体に内蔵することで“録れるプラズマ”“録れる液晶”をアピール。
HDDレコーダー内蔵「HR」タイプには、160GバイトのHDDを搭載するとともに、デジタル放送チューナー(地上・BS・110度CSデジタル)を2個使ったダブルチューナーを採用することで「デジタル放送を見ながらデジタルハイビジョンの裏番組録画」を可能にした。160Gバイトの容量で約16時間のハイビジョン録画が行えるほか、タイムシフトやゆっくり再生(0.8倍速再生)など多彩な機能に対応する。
「テレビ内蔵なので、テレビのリモコンで観ている番組を“ポンパッ”で録画できる入力を切り替えたり、リモコンを使い分けるといった面倒な操作は必要ない」(同社)
そのほか、番組表を大きく拡大できる「EPGポップアップ表示」機能を搭載したEPGや、ボタンが大きくて見やすく押しやすい「かんたんリモコン」を全機種に採用した。
HDMI端子を2系統搭載(26V型は非搭載)するなど入出力端子も充実。また、プラズマテレビには3Way10スピーカーシステム(55V/42V型は総合36ワット、37V型は総合28ワット)を、液晶テレビには3Way6スピーカーシステム(総合20ワット)を装備するなどサウンドにもこだわった。
「2005年はデジタルハイビジョン時代の本格幕開け。またモバイル地デジ放送もスタートし、小型テレビやアウトドアでの新市場が拡大していく。その一方、アナログ停波が現実のものになっている。2008年までの今後4年間は3000万台のプラズマテレビが全世界で普及するとみている」
「今後は“大画面”で“高画質”を“録画”できるのがデジタルハイビジョン時代の新スタンダードになる。今回は薄型テレビのハイビジョンラインアップをそろえたが、今後はHDD/DVDアプライアンスやブロードバンドPCのといった次世代“三種の神器”の分野でもハイビジョンを展開する予定。プラズマ・液晶パネル/HDD/DVDドライブなどグループ内で調達する“Maid in HITACHI”を推進していく」(同社常務・コンシューマ事業統括本部長ユビキタスプラットフォームグループ長&CEOの立花和弘氏)
なお同社は、新製品投入に合わせて、Woooシリーズの新しいブランドキャラクターに女優の「黒木瞳」さんを起用した。発表会に登場した黒木さんのコメントや黒木さんによる同社ブランド戦略の詳細は別記事で紹介。
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