三洋電機が7月中旬に発売する「LCD-27HD6」は、デジタルチューナーを内蔵した27インチ液晶テレビだ。位置づけとしては「LCD-27HD5」の後継だが、今年は「CAPUJO」(カプージョ)ブランドとしてデザインを一新。さらに「スポーツモード」などユニークな機能を搭載した意欲作だ。
まず目を引くのは、その外観だろう。著名なデザイナーであるグエナエル・ニコラ氏とのコラボレーションで実現した「つるるん」ボディは、決して奇抜ではないものの、随所に曲面を取り入れたやわらかなデザイン。既に販売している23/20/17型の製品はホワイトのカラーリングが目立ったが(20インチはシルバーもある)、LCD-27HD6の場合は前面がシルバーに近いつや消し加工のブロンズカラーとなっており、リビングなどにはより溶け込みやすいカラーリングといえる。また背面も全体がシルバーで、電源ケーブルがホワイトというあたり、デザインに対する“コダワリ”を感じる。
キーコンポーネントの液晶パネルは1280×720ピクセルで、16:9の正しいアスペクト比を持っている。パネルの駆動方式に関しては、プレスリリース、カタログともにとくに触れていないが、輝度は550カンデラで、水準といえる500カンデラより明るいタイプ。パネル表面はノングレア加工されており、フレーム部も合わせて写り込みは少ない。また視野角も左右176度(JEITA規格準拠)と十分に広い。
チルトはサポートしないが、スイーベルは左右にそれぞれ30度。水平方向には大きく首を振る。またスイーベルの動きが非常にスムーズな点も好ましい。スタンドは四角四面のため大きく見えるが、奥行きは29.7センチと実は平均的なサイズだ。なお姉妹モデルとなる32インチの「LCD-32HD6」は電動スイーベル機能を搭載しており、リモコン操作できる。
入出力端子も特徴的だ。AV入力は4系統準備されているが、内3系統がD端子(D4対応)に対応している。その代わり、S端子(S2対応)は1つだけで、「ビデオ4入力」に関してはD端子+音声のみ――つまりコンポジットすら省略されている。最近のAV機器を前提としているのだろうが、良し悪しの判断は人によって異なりそう。また、AV入力2はアクセスの容易な側面にあるのだが、ここにD端子があっても使い道は限られるのでは? という印象を受けた。
一方、RGB入力やHDMI入力などは備えていない。この時期にHDMI非対応はどうか? という気もするが、現状でマストな機能ではないのも事実だ。
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