松下電器産業は7月21日、望遠ズームデジカメ“LUMIX”FZシリーズの新製品として「DMC-FZ30」を発表した。8月26日から発売する。価格はオープンで、店頭での価格は7万5000円前後になる見込み。
2004年7月に発表した「DMC-FZ20」の後継機。1/1.8インチ有効800万画素CCDを新たに搭載(FZ20は500万画素)するとともに、ボディサイズも140.75(幅)×85.5(高さ)×138.1(奥行き)ミリ・約674グラム(本体)と大きくなり、小型のレンズ交換式デジタル一眼レフカメラ並みのサイズになった。
レンズは新設計の手ブレ補正ジャイロ機能付き10群14枚(非球面3枚、EDレンズ1枚)LEICA DC VARIO-ELMARITレンズを採用。レンズ前面には55ミリ径フィルターをダイレクトに装着できる。従来のフォーカスリングに加えて新たにマニュアルズームリングを備えて、デジ一眼により近い操作感での撮影を可能にした。
液晶モニターはフリーアングル方式の2インチ(23.5万画素)高精細タイプを採用。モニター下のヒンジ部が前後左右に回転することで、ロー/ハイアングルでのフレキシブルな撮影に対応する。EVF(0.44インチ)も23.5万画素の高精細タイプを使用。
AF測拒は1点/高速1点/高速3点/9点/スポットから選択可能。1点AF選択時にFOCUSボタン+十字キーでフォーカスエリアを選べる新機能を搭載したほか、マニュアルフォーカス時に十字キーでピント合わせの拡大位置を移動できるようにした。また、FZ5で好評の高速1点AFモードの採用でテレ端で約1/4(0.9秒→0.21秒)ワイド端で約1/2(0.4秒→0.21秒)のAF高速化を実現している。
撮影解像度を8メガから5メガに落とすことでデジタルズームのような画質劣化がなくズーム倍率をアップできる「EX光学ズーム」を新搭載。5メガ設定時には最大15.3倍(35ミリ判換算で530ミリ相当)、3メガ設定時には最大19倍(35ミリ判換算で669ミリ相当)の望遠ズームが行える。また、テレ端での絞り値をF3.7からF11まで設定可能なため、EX光学ズームと併用して自在な背景ボケ効果をコントロールできるという。
画像処理エンジンには独自のヴィーナスエンジンIIを搭載して高画質化と高速レスポンスを両立。専用リチウムイオン充電池は710mAhの大容量タイプで撮影可能枚数(CIPA準拠)も約280枚(FZ20は約240枚)とアップ。本体色はブラックとチタンシルバーの2色をラインアップした。
主な仕様は以下の通り。
型名 | LUMIX DMC-FZ30 |
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有効画素数 | 800万画素 |
撮像素子 | 1/1.8インチ、総画素数832万画素CCD、原色フィルター |
レンズ | 10群14枚(非球面3枚、EDレンズ1枚)LEICA DC VARIO-ELMARIT |
ズーム(光学/デジタル) | 12倍/4倍 |
焦点距離 | 7.4〜88.8ミリ(35ミリ換算:35〜420ミリ)、F2.8〜3.7 |
フォーカス | 通常・マクロ/マニュアルフォーカス/ワンショットAF/コンティニュアスAF、AF測拒:1点/高速1点/高速3点/9点/スポット |
合焦範囲 | 通常:30センチ〜∞、マクロ:5センチ(広角側) |
露出 | プログラム/絞り優先/シャッタースピード優先/マニュアル露出/プログラムシフト/AEロック、露出補正:1/3EVステップ、-2〜+2EV、オート(AE)ブラケット:1/3〜1EVステップ、3枚 |
記録メディア | SDメモリーカード/MMC |
電源 | 専用リチウムイオンバッテリーパック |
電池寿命 | 約280枚(CIPA規格) |
サイズ | 140.75(幅)×85.5(高さ)×138.1(奥行き)ミリ |
重量 | 約674グラム(本体)、約740グラム(バッテリー、メモリーカード含む) |
価格 | オープン(実売7万5000円前後) |
発売時期 | 8月26日 |
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