気になったのは、DVDレコーダーで録画したディスクで、ごくまれにだが、再生中に映像と音が一瞬止まってしまうケースが見られたことだ。パイオニアのDVDレコーダー+マクセルのDVD-Rという組み合わせなので、特にメディアの信頼性が低いわけではない。同じディスクをパナソニック「DVD-LX95」で再生した際には、引っかかりなく再生された。ほんの少しのレベルだろうが、読み取り精度が低いのかもしれない。もちろん、市販のDVDビデオの再生では、まったく問題は生じなかった。
本体での操作は、カーソル+決定(再生ボタンも兼ねる)ボタン、前スキップ、次スキップ、停止、メニュー、ワイド(4:3と16:9の切替)のみが可能だ。誤動作を防ぐため、ボタンは突出が最小限になっており、少々押しづらいが、意外と確実に反応してくれる。前後スキップは1秒程度。また、2/4/8/16/32倍速での早送り/早戻しも可能だが、これはリモコンでしか操作できない(本体の前/後スキップ長押しには割り当てられていない)。また、本体右側面には、液晶画面のほうに「明るさ」、本体のほうには「音量」を調整するためのダイアルが配置されている。
ハードウェア、インタフェースとも、同じ低価格製品の東芝「SD-P1600」にもまして、少々作り込みが甘いというか、チープに感じる点があるのは否めない。しかし、トータルで見れば、個人的には何か許せてしまう雰囲気が、この製品にはある。これは、シンプルなデザインに仕上げられ、なによりコンパクトにまとめられた本体に負うところが大きい。さすがに“使い捨て”とまでは言わないが、気軽に購入して、手軽に持ち運び、使い倒してみてもいいかな、と思えるのだ。
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