そんなことがあって3週間のちに無事Bフレッツが開通したのだが、実はVODを利用するにあたってもう1つ(これはNTT東日本の場合だけなのだが)「フレッツ・ドットネット」というサービスに加入する必要がある。これは現状のIPv4ネットワーク上でIPv6を使うためのサービスで、月額300円の基本料金がかかる。ちなみにNTT西日本では「光プレミアム」というコースがあって、最初からIPv6が使えるよう設定されているそうである。
申し込みは、専用ソフトウェアをダウンロードして、ウィザードで進めていくだけですぐ使えるようになるという話だったのだが、これが難航した。操作中にどうしても途中でエラーが発生してしまうのである。
どうやら現在使用中のルータが、フレッツ・ドットネットに対応していないことが原因のようだ。筆者宅のルータはバッファローのWHR2-G54というモデルで、すでにディスコンではあるのもの、それほど古い機種でもない。
ではフレッツ・ドットネット対応ルータというのはどういうものかと調べてみたところ、これが非常に選択肢が少ないことがわかった。詳しくはリンク先で確認していただくとして、NECの4機種が目立つ程度で、あとの大半はNTT関連のルータで占められている。
これ以外にも設定次第では使えるルータもあるという話だが、とりあえずうちではルータを替えないことには、VODとインターネット利用が共存できない。これもまた出費の1つになる。さすがにちょっと試してみるだけで、特に現状問題があるわけでもないルータを買い替えるというのも、抵抗がある。
結局どうしたかというと、ノートPCをVDSLモデムに直結して、フレッツ・ドットネットの申し込みだけを完了させた。紆余曲折あったが、そこまで準備ができれば、オンデマンドTVは設定など全然ない。送られてきた専用端末を回線にプスッと挿すだけだ。もしルータが対応していれば、インターネットと共用になるわけだが、現在はBフレッツ直結状態である。
今回筆者が加入した「オンデマンドTV」は、伊藤忠商事とNTT西日本のジョイントベンチャー企業だ。設立は2002年だが、実際のサービス開始は昨年の3月からと、VODとしては比較的後発となる。サービス開始は大阪のほうが先行し、関東エリアでのサービス開始は今年6月からだ。
配信サーバは東西2カ所に別れており、それぞれNTT東日本とNTT西日本のIPv6網に直結している。プロバイダー縛りがないのはこのためだ。要するにBフレッツに接続さえしていればいいだけで、VODサービスはインターネットのほうに抜けてないのである。ちなみにぷららの「4th MEDIA」やOCNの「OCN Theater」も、同じ構造だ。
だがオンデマンドTVがほかのVODサービスと大きく違うのは、固定料金でいくらでも見放題という点だ。従来の1本いくらで課金していくスタイルだと、確かにレンタルビデオと同じような料金体系ではあるのだが、お金を払ってハズしたときの落胆が大きい。また、一度見た作品が良かったからもう一度見たいというときに、またお金を払うのも業腹である。オンデマンドTVでは、ハリウッド新作などの一部は作品単位で課金される従量制だが、約9割のコンテンツが見放題となっている。
このあたりのサービスについて、オンデマンドTV広報部課長の岳崎将義氏にお話しをうかがった。
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