前編では、AVシステムと組み合わせて「Lipii PA-301」をプリセットリモコンおよび学習リモコンとして試用した。DVDプーレーヤー/レコーダーの操作に使う方向キーが少し小さめになっていること以外はとくに不自由を感じる部分もなく、かなり快適に使用できた。
さて、クイックサンの製品情報を見るとわかるように、PA-301はデジタルTVにPCを繋いだときのユーザーインタフェースを目指した“ネットリモコン”だ。マウスポインターや携帯電話スタイルのテンキーを使用してPCの操作が一通り行える。つまりはリモコンの形をしたワイヤレスキーボード&マウスなのだ。
PCを操作するときは、まず付属のリモコン受光部をUSBポートに接続する。受光部のサイズは、50(幅)×23(高さ)×20(奥行き)ミリと小型。USBケーブルは2メートル近い長さがあるから、たとえばPCがタワー型でAVラックからはみ出しているような場合でも、画面の近くまで受光部を持ってくることができる。
受光部をPCにつなげば準備完了。通常のHID準拠デバイスとして認識されるから、ドライバや専用ソフトウェアを導入する必要はない。特別な設定も一切必要なし。リモコン本体のスライドスイッチを「PC」に合わせるだけでいい。
対応OSは、Windows 98以降、Windows CE、Mac OS 10.3以降。Mac OSの場合は10.3から搭載されたWindowsキーボードエミュレーションを使用するため、キーの割り当てなどはWindows用キーボードを使ったときと同じになる。
まずは、リモコン中央のマウスポインターをぐりぐりする。中央近くを押すとポインターの動きはゆっくり、端を押すと早くなるようだ。まず端を押して目的の場所に素早く移動し、それから中央近くを押して微調整するイメージで使えばいいだろう。目的の場所に着いたら、左斜め下のボタンで左クリック。素早くおせばダブルクリックにもなる。
使ってみると、慣れないせいもあって、やはりポインターを目的の場所に合わせるのが大変で、もどかしい感じがする。画面のプロパティでアイコンとフォントを大きくすると多少改善できたが、たとえばWindowsキーと上下左右(方向キー)があれば、より便利に使えるのではないだろうか。たとえばアプリケーションを起動するときは、画面上のWindowsボタンやショートカットアイコンにポインタを合わせるより、スタートメニューを出して上下左右で選択できたほうが楽だと思う。
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