秋葉原とつくばを最速45分で結ぶ鉄道「つくばエクスプレス(TX)」が8月24日に開業した。
営業区間58.3キロ。これだけ長い距離の全くの新線が開業するのは首都圏では久しぶりだ。これは、乗るしかない。いや、秋葉原のヲタクでつくばのサイエンスのマニアとしたら、これに乗るのは義務のような気がする。乗り系の鉄道オタク(“乗り鉄”という)の儀式「開業時初乗り」をやってみることにした。
秋葉原の始発は朝5時30分。意外に遅いのだけど、それでもわたしの家の最寄り駅(東急線)からは、始発を乗り継いでも間に合わない。前夜にでかけてインターネットカフェで夜明かしをした*1。始発組よりも先に着くつもりだったのだけど、朝方雨が降っていてぐずぐずしているうちに、ついたのは4時30分になってしまった。
TXの秋葉原駅があるのは、東北本線の線路の東側、ワシントンホテルの向かい(電気街的にはニュー秋葉原センターの向かい)旧秋葉原貨物駅があった部分の地下だ。この駅の開業にあわせてJR秋葉原駅にも中央口が新設されている。これ、気がついていなかったんでびっくりした。普段まっすぐ電気街口いっちゃうからなあ。
そのJR中央口に近い「A1」という出口が朝から開いていて、4時半にはもう行列ができているのだ。しまった、出遅れたか? と思ったら、その列は開業記念パスネット購入の列だった。乗りたい人はそのわきを抜けて階段を下りて改札口に向かう。
改札はパスネットで通過できる。普段使ってるパスネットがあるから、それで入ればいい。でも、やっぱり最初くらい切符を買ってみたい。そう思う人が多いからなのか、切符売り場もちょっとした列になっていた。みてると切符だけ買う人はあんまりいない。入場券を買ったり、自販機売りのパスネット(購入日時がスタンプされるから、これはこれで価値なのだ)を買ったりで、なかなか列が縮まらない。やっと切符を買って(わたしはそれだけでいい)、改札を抜けたらすでに5時を回っていた。
エスカレーターをひとつ下りるとホームだ。既に始発電車は入線している。もちろん写真を撮っている人がいっぱいいる。ただこのホームは前後に余裕がないので、先頭車両あるいは最後尾車両の「顔」を撮るのはうまくいかない。でも、電車のサボじゃないやLEDの行き先表示やら、ホームの駅名表示板やら、ホームドア(ホームにつけられた扉)に貼られた開業記念のステッカーやら撮影するべきものはいっぱいあるようだ。
電車は6両編成。つくば方向が1号車。ボックス型のクロスシート*2の車両とロングシートの車両とがあるのだけど、さすがにクロスシートの車両は緩やかに埋まってしまっている。5両目のロングシートに座った。
発車時刻が近づくにつれ、どんどん人が乗ってきて、ロングシートの車両も立っている人がでてくるくらいになった。ここで、特筆しちゃうのだけど、女子の人が結構いる。1割くらいいたんじゃないかな。彼氏に引っ張ってこられた人もいるけど、元気な二人組のおねえちゃんなんかもいたりする。各分野オタクへの女子の進出は目覚ましいものがあるが、鉄道だけはつらいかな? と思ってた。でも、そんなことはない。いい時代になったもんだ*3。
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