さて、こっちはこっちで確認することがある。車内無線LANだ。新聞などにも車内でノートPCが使えるなんて写真がずいぶん載ってた。どのくらい使えるものか見てみようじゃないかと、いつもしょってる「iBook」を開いて電波状況を見る。
あれ? ぜんぜんきてない。電波があるけどパスワードとか入れないと使えないっていうんじゃなくて、電波自体がぜんぜんきてない。あれれ。駅の中ではだめなのかな、でもそれじゃ意味ないよなあとかいろいろ調べてみるけどだめ。
先に言ってしまうと、このあと走り出してもやっぱりだめだった。iBook広げて首を傾げていると「フジテレビのものですが……」という方が、「無線LAN使えてますか?」と聞いてきた。他の人に聞いてもやっぱりだめだったそうだ。
つくばに着いたところで、駅員さんに聞いてみた。そうしたら、無線LANが使えるのはまだ1編成しかないんだそうだ。つくばエクスプレスには30編成の列車があり、そのうち秋葉原ーつくば間を往復するのは16編成ある。そのうちの1編成だけが無線LAN対応なのだそうだ。今後はだんだん増やしていく予定だそうだけど、いまのところは確率16分の1。なお、車両運用上の理由で、無線LAN編成は毎日同じ時刻にやってくるというわけにはいかない。
ダイヤはNTTBPのサイトのこのあたりに書かれている*4。見た目では、先頭および最後尾車両の車両番号表示がでっぱって箱になっているのが目印だそうだ*5。
話を戻して5時30分。定時に秋葉原駅を出発。ホームを見ると、先頭よりにはテレビカメラがいっぱいいて、出ていくこの車両を撮影しているのが見える。
地下路線を走って、5時32分に新御徒町、5時35分には浅草。浅草では、上り列車とすれ違った。ちなみにこの浅草駅は、既存の東武線の浅草駅からも、銀座線や浅草線の浅草駅からもかなり離れた場所にある。駅名が仮称で発表されたときには「新浅草」だったのだけど、その方がよかったんじゃないかな。銀座と東銀座、東梅田と西梅田くらい離れてるんだけど*6。
5時38分、南千住。タイルがほんとに真っ白で、白い駅っていう印象だ。この駅をすぎると線路ははじめて地上に出る。隅田川を渡るためだ。この部分は常磐線と並走。TXが東側だ。今日はあいにく天気はよくない。
ところで、車両のドアの上には、TXの路線図というか駅名がずらっと並んだものがある。駅にはランプがついていて、その列車の行き先(この場合つくば)は赤、停車駅は黄色のランプが灯るようになっている。そして、既にすぎちゃった駅はランプが消えるのだ。これはちょっと気が利いていていい。
また、別のドアの上には、近頃多い電光掲示板がある。この掲示板がアナウンスと連動しているのだ。アナウンスが「車内での携帯電話はご遠慮ください」といえば、掲示板にもその旨の表示がでる。アナウンスがチャイムを鳴らして注意を促せば、掲示板には「◆ご案内◆」という表示が出るといった具合だ。
5時41分、北千住。初めての地上駅だ。ここでも上りとすれ違う。北千住駅っていうと混雑ってのが対句のようにいわれるのだけど、TXの開業で少しは緩和されるだろうか。駅を出て綾瀬川を渡ると再び地下。いよいよ、既存の路線がない区間を進むことになる。
5時44分、青井。今までも途中から乗車してくる人は何人もいた。でも、それはやっぱり初乗りの雰囲気をにじませた人たちなのだ。ところが青井ではごく普通のおばさんって感じの人が乗ってきた。どうみても初乗りじゃなさそうだ。このあたりはいままで交通はバスしかなかった。そこに電車が開業するっていうのはこういうことなんだなとちょっと認識した。
5時46分、六町(ろくちょう)。これで東京都は終わり。駅間もとたんに長くなった感じがする。
5時48分、今度は本式に地上に出て、5:50八潮。沿線の風景は一戸建てが多くなる。電車の速度も速くなってくる。
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