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レビュー
» 2005年08月29日 20時00分 公開

レビュー:デジ一眼より実用的な“ネオ一眼”――FinePix S9000 (3/5)

[荻窪圭,ITmedia]

 つくづく残念なのは、ISO感度をダイヤルで即座にセットできないことだ(ISO80から1600まであるのにだ)。ここまで作り込んだなら、徹底的にやって欲しかったと思う。ホワイトバランスもメニューからではなく、直接セットできるとうれしい。

液晶モニターは1.8インチと最新モデルとしては小さい。ディスプレイ右に測光モード、モニター切替、十字キーなどボタン類が並ぶ
背面の液晶は2つのヒンジで角度をつけられるため、ローアングルやハイアングルの撮影に対応できる。が、マルチアングルでないのが残念

 ファインダーはEVFと1.8インチの液晶モニター。EVFは23.5万画素で非常に細かく、動きの追従性もよいので使っていて違和感がない。これはよい。逆に液晶モニターは上下に傾けることでローアングルやハイアングルの撮影もできるが、最新モデルとしては小さい。EVF重視の作りだと思うので、普段はEVFで、ローアングルやハイアングルで撮りたいときや、気楽に撮りたいときは液晶モニターでと使い分けたい。特にMFで撮るときは解像度が高いEVFを使うべきである。

 再生時はINFOボタンを押すと撮影情報が表示されたり、日付ごとに表示したりできるが、コマ送りはちょっと遅くて待たされる。

 記録メディアはxDピクチャーカードとマイクロドライブ対応CFカードスロットのデュアルスロットである。だから手持ちのCFカードをそのまま利用可能だ。

メディアはCFカードとxDピクチャーカードのデュアルスロット。どちらを使うかはメニューで指定する

 なお、バッテリーは単三形電池が4本。別売りのニッケル水素充電池4本を使った場合、CIPA規格でxDピクチャーカードへ記録した場合に約340枚という公称値だ。これは最新の充電池を使った場合だが、ニッケル水素充電池ならかなり持つといえそうだ。アルカリ乾電池だと約140枚なので、こちらは非常用と捉えたい。

バッテリーは単三形電池4本でグリップの下に。ニッケル水素充電池がお薦め

ネオ一眼は一眼レフに比べてどこが優れているか

 このデザイン・このサイズ・この性能となるとどうしても低価格デジタル一眼レフと比べられてしまうのは否めないところ。28〜300ミリ相当のレンズ+低価格デジタル一眼レフで比べると、トータル価格では8万円vs14万円前後でS9000の方が安く、大きさも重さもS9000の方が若干小型で軽量だ。

 ISO感度はデジタル一眼レフもISO1600くらいまでだが、高感度時の画質はデジタル一眼レフの方が、撮像素子がでかい分だけ上だ。

 でもS9000には「液晶モニターを見ながら撮れる」、「動画を撮れる」といったメリットがある。これはなかなか得難い。

 結論はやはり、レンズ込み8万円で28〜300ミリという超便利なハイエンドデジカメを買えちゃうのはすごい、というところか。今までの2/3インチCCDを使ったハイエンド機は軒並み10万円を超えていたのでモロに低価格デジタル一眼レフとかぶっていたが、8万円で買えちゃうとなれば話は別だ。ちょっと本格的なカメラが欲しいけど、10万円以上はどうしても出せないという人にはいい選択肢である。

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