iPodを無線化するデバイスを集めた小特集、今回はブルーテークジャパンの「i-PHONO BT420EX」を取りあげてみたい。同製品は無線伝送方式にBluetoothを採用したワイヤレスヘッドフォンシステムで、ヘッドフォンは折りたたみ可能なほかトランスミッターもコンパクトで、可搬性の高さが特徴だ。
まずはi-PHONO BT420EX(以下 i-PHONO)の概略を確認しておこう。本製品はBluetoothを採用したワイヤレスヘッドフォンシステムで、ヘッドフォンはA2DP(Advanced Audio Distribution Profile)/HSP(HeadSet Profile)/HFP(Hands-Free Profile)/SPP(Serial Port Profile)、トランスミッターはA2DPの各プロファイルに対応している。
本製品でのヘッドフォン/トランスミッター間の通信はA2DPプロファイルに沿って行われる。A2DPは標準オーディオコーデックとしてSBC(本製品でのビットレートは384kbps)を採用する、Hi-Fiステレオ伝送を可能にするオーディオ機器用のプロファイルだ。本製品以外にも、ロジテックの「LBT-AS100C2/A」(レビュー)やプリンストンテクノロジーの「BTST-9000D」などがA2DPに対応している。
折りたたみ可能なネックバンド型のヘッドフォンは、密閉型を採用した「REX-WHP1P」とは異なり、100×88×77ミリ(折りたたみ時)と非常にコンパクト。スピーカーユニットは30ミリ径となっている。右ハウジングにはBluetoothの通信ユニット、左ハウジングには約6時間の連続再生を可能にするバッテリーが搭載されている。
重量も98グラムと軽量なほか、ネックバンドが柔軟性のある素材で作られていることもあり、装着感は良好だ。ネックバンドの末端にはゴム製ストッパーが設けられており、利用時にハウジングがズレることもない。イヤーパッドはやや薄めかもしれないが、1時間程度利用してみた限りでは耳に痛みを感じることはなかった。
トランスミッターのサイズは50.5(幅)×51.7(奥行き)×14.7(高さ)ミリ・約36グラム。インタフェースは充電用のAC端子と入力用3.5ミリケーブルのみとシンプル。正面には使用状態を示すLED(ペアリングボタンを兼ねる)があり、3.5ミリケーブルの隣には電源スイッチが設けられている。色は艶やかな白でiPodによく似合うのだが、iPodに接続するためのアダプタなどはなく、付属のベルクロで固定することになる。
長期間利用したわけではないので何ともいえないのだが、本体から“ニュッ”とはえている3.5ミリケーブルの強度については、少々不安を覚える。本体からケーブルを出すのではなく、3.5ミリピンジャックを用意する形でも問題ないと思うのだが。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR