ヤマハは9月7日、AVアンプの新製品「DSP-AX2600」「DSP-AX1600」を10月中旬より販売すると発表した。価格はDSP-AX2600が19万9500円、DSP-AX1600が15万7500円。
新製品はいずれも先に発表された、HDMIとi.LINKで映像/音声のフルデジタル伝送を可能にした高級機種「DSP-AX4600」と同じく、ホームシアターユースをメインにHDMI(Ver1.1)対応などの機能強化を図った7.1ch対応AVアンプ。
同社の高級モデルがもつ、内部インピーダンスのゼロを目指す「ハイカレントアンプ・テクノロジー」やアナログ信号の短絡化を図る「デジタルマキシマムコンセプト」といった思想はそのまま継承されており、電源回路から見直すなど徹底的にリファインされた最大出力130W×7(DSP-AX1600は120W×7)のパワーアンプを搭載し、バーブラウン製のDACを組み合わせた。
回路各種のリファインも同時に行われ、2ch〜5.1ch駆動時にはフロントスピーカーの低音と高音をパワーアンプのそれぞれ別チャンネルで駆動するフロントバイアンプ駆動にも対応する。DSP回路を完全にスルーし、本体ディスプレイやRAMへのアクセスすらも停止させてソースのクオリティを最大限に高める「ピュアダイレクトモード」も備える。
すべてのアナログ映像入力についてアップ/ダウンのコンバージョンが可能になっているほか、上位モデルの「DSP-AX2600」は入力されたアナログ映像信号(480i〜1080i)をHD(720p/1080i)信号に変換し、HDMI端子から出力する「HDビデオアップスケーリング機能」を備えた。DSP-AX1600もアナログ映像信号(480i)をI/P変換して、コンポーネント/HDMIから出力する「HDMIビデオアップコンバージョン機能」を搭載している。
7.1chシネマDSP、THXサラウンドEX、ドルビープロロジックIIxはもちろん、THX Select 2 Cinemaなどの7.1ch再生システムにも対応する。「HALL」や「MOVIE THEATER」など、ソフトにあわせて選べる40種類の豊富なサラウンドプログラムを搭載した(DSP-AX1600は37種類)。
付属マイクをリスニングポイントに設置し、スピーカーワイヤリング/スピーカーサイズ/チャンネル間レベル/スピーカー距離/周波数特性の5項目を自動的に確認・最適化する「YPAO」(Yamaha Parametric Room Acoustic Optimizer)も搭載。部屋の音響特性にあった視聴環境を短時間で自動設定できる。設定情報は6セットまで本体メモリに保存可能で、DSP-AX2600には同社の最高級製品「DSP-Z9」と同じく日本語アシストGUIも搭載されており、快適な操作が行える。
サイズはDSP-AX2600が435(幅)×171(高さ)×438(奥行き)ミリ・19.8キロ、DSP-AX1600が435(幅)×171(高さ)×438(奥行き)ミリ・17.4キロ。
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