デジオンは9月12日、ホームネットワーク対応のHDD+DVDレコーダー「DiXiM DMR-1000」を発表した。主にメーカーの開発者や製品企画担当者向けの販売を想定しているが、限定888台で一般ユーザーにも提供する方針だ。製品はHDDを別途購入するキット形式になる予定で、価格は税込み9万2400円。近日中に購入予約の受付を開始するという。
DMR-1000は、同社の「DiXiM」技術を搭載したHDD+DVDレコーダー。DLNA(Digital Living Network Alliance)対応予定で、同規格で規定されているメディアサーバとメディアプレーヤーの両方の機能を持っているのが特徴だ。「メディアプレーヤーやTVでは、数社からDLNA対応製品が発売されているのに対し、レコーダーでは対応が遅れている。DMR-1000の発売により、レコーダーへの採用の機運が高まることを期待している」(同社)。
製品には、PC用ソフト「DiXiM Media Client」「DiXiM Media Server」を同梱しており、手持ちのPCにインストールすれば、PCに保存されている動画や静止画、音楽などのデジタルコンテンツをDiXiM DMR-1000で再生したり、逆にDiXiM DMR-1000でHDD録画したTV番組をPCで楽しむことが可能になる。対応フォーマットは、動画がMPEG-1/2とAVI(MPEG-4 ASP、Xvid対応)音楽がMP3、LPCM、WAV、WMA、静止画はJPEG、BMP、PNG。
DLNAガイドライン対応のプレーヤーで再生する際は、番組名やジャンルなどのメタデータによる閲覧や検索も可能。また、同じく同梱されている「DMR MediaTransporter」を利用すれば、DiXiM DMR-1000で録画した番組をMPEGファイルとしてPCにダビングすることもできる。
チューナーはアナログ地上波×1で、MPEG-2エンコーダーにはVweb製の「VW2010」を採用している。DVDマルチドライブは2層メディアをサポート。録画した番組は、DVD-R(ビデオモード)のほか、DVD-RW(ビデオモード)、DVD-RAM(VR)、DVD+R(+VR)、DVD+R DL(/+VR)、DVD+RW(+VR)へダビングできる。
録画モードは、XP(9Mbps)、SP(4.2Mbps)、LP(1.7Mbps)、EP(0.8Mbps)の4種類にくわえ、ユーザー設定可能なMN(マニュアル)モードを用意した。1層DVDメディアを使用した場合、高画質のXPモードで約1時間50分、長時間のEPモードで約11時間25分録画できる。また、MNモード時は、録画ビットレートを0.8Mbpsから9.0Mbpsの範囲で0.1Mbpsステップの設定が可能だ。
EPGには「ADAMS」を採用しており、1カ月先&最大128番組まで予約録画が行える。番組表の種類は、放送中・時刻別・チャンネル別・ジャンル別・キーワード別の5種類から選択可能。このほか、キーワードによる自動録画機能、フォルダ機能、音声モードの切り替わりを検知して自動的にチャプターを設定する「自動チャプター」機能、チャプター単位のカット編集機能などを備えた。
ただし、CPRMには非対応のため、地上デジタル/BSデジタル放送などのコピーワンス番組は録画できない。また、テレビ朝日系列局のない地域(福井県、富山県、山梨県、鳥取県、島根県、高知県、徳島県、宮崎県)ではEPGを使用できないといった制限もある。
組み込むことのできるHDDは、3.5インチのIDE HDD(Ultra ATA/100またはUltra ATA/133)で、160Gバイト以上、回転数が7200rpm以上という条件が付く(8Mバイト以上のキャッシュを搭載しているものを推奨)。なお、実際に使用する際には、パーティションがすべて開放されている必要がある。
外形寸法は、430(幅)×330(奥行き)×61(高さ)ミリ。重量は約4.4キロ。リモコンのほか、アンテナケーブル、LANケーブル、PC用アプリケーションCD-ROM、DMR-1000用システムインストール・リカバリー用CD-ROM、インストールガイドなどが付属する。
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