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“Made for iPod”の完成度が魅力――ロジクール「Wireless Headphones for iPod」レビュー:iPodワイヤレス化計画(1/2 ページ)

» 2005年09月26日 15時46分 公開
[渡邊宏,ITmedia]

 iPodを無線化し、さらに快適なリスニング環境を手に入れようという小特集、今回は9月に発表されたロジクールの「Wireless Headphones for iPod(mm-05)」を取りあげてみたい。

photo ロジクールの「Wireless Headphones for iPod(mm-05)」

アップルが認めた「Made for iPod」製品

 mm-05は伝送方法にBluetoothを採用したワイヤレスヘッドフォンシステムで、「Made for iPod」プログラムにて認定されたiPod専用製品だ。この「Made for iPod」プログラムは、アップルコンピュータ自身がiPodに対応したサードパーティ製品を認定するもので、認定メーカーには製品開発のためのガイドラインや技術仕様が提供される。そのため、このロゴがついている製品ならば、安心して自分のiPodに組み合わせることができるのだ。

photo 2005年1月にサンフランシスコにて行われたMac Worldで「Made for iPod」について説明するスティーブ・ジョブズ氏

 「Made for iPod」の認定を受けた本製品は、単純に音声をワイヤレス化してヘッドフォンへ伝送するだけではなく、iPodのコントロールも行える。対応するiPodは第3世代/第4世代iPod、iPod U2 Special Edition、iPod Photo、iPod miniで、残念ながら最新機種であるiPod nanoには対応しない。これはコントロールに有線リモコン用の端子を利用するためだ(単純に音声のみを伝送するだけならばnanoでも使用可能)。

 付属するヘッドフォンはグレーを基調としたシンプルなネックバンド型。前回取りあげた「i-PHONO BT420EX」(レビュー)のような折りたたみ機構は採用していないが、92グラムと軽量であり、携帯しても負担になることはない。

 コンパクトなボディながらも40ミリのドライバーユニットを搭載しており、右側のハウジングにはiPodの操作インタフェースが配置されている。電源としてリチウムイオンバッテリーを内蔵しており、約2.5時間のフル充電で約8時間の連続使用が行える。

photo 操作インタフェースは右ハウジングに集中している。充電用端子も右ハウジングに用意されている

 軽量なこともあり、ヘッドフォンの装着感は良好。左右の重量バランスも適切で、どちらかの耳だけに重さを感じると言うこともない。ただ、装着時にはネックバンドとハウジングの間に耳が挟み込まれるかたちになるため、1時間近く連続使用していると少々ながらも耳に痛みを感じた。

 しかし、これは試用した製品が新品であり、ネックバンドの締め付けが少々キツめなことと、筆者の頭のサイズ(恥ずかしながら少々大きめ)も関係しているためであり、長期間利用しているうちに多少プラスチックが“こなれて”くることが予想されるから、あまり気にすることはないだろう。

photo 装着例
photo 耳たぶが挟まるので、プラスチックがこなれていない新品の段階では少しだけ痛いかもしれない

 トランスミッターはiPodによく似合う艶やかな白。利用するiPodのサイズにあわせて入力ジャックの位置をスライドさせることができるので、「iPod miniに装着したらトランスミッターが横に飛び出してしまった……」ということはない。ちょっとした事かもしれないが、なかなかのアイディアだ。

photo 入力ジャックはスライドさせることができる
photo iPod Photo(左)、iPod miniのどちらにもぴったりと装着できる
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