日本ビクターは9月28日、フルHD表示に対応したハイエンド向けホームシアタープロジェクションシステム「DLA-HD11K/11KL/12K/12KL」を発表した。
投写部(プロジェクションヘッド部)と信号処理部(ビデオプロセッサー)を分離させた2ユニット構成を採用。2タイプのデジタルビデオプロセッサーを用意し、それぞれにズームレンズが標準/長焦点タイプを揃えた計4機種をラインアップ。4機種の価格と発売時期は以下の通り。
型名 | ビデオプロセッサー | ズームレンズ | 価格 | 発売時期 |
DLA-HD11K | AVハブプロセッサー | スタンダードズーム | 169万5750円 | 11月下旬 |
DLA-HD11KL | AVハブプロセッサー | ロングズーム | 169万5750円 | 12月下旬 |
DLA-HD12K | デジタルビデオプロセッサー | スタンダードズーム | 236万2500円 | 11月下旬 |
DLA-HD11KL | デジタルビデオプロセッサー | ロングズーム | 236万2500円 | 12月下旬 |
DLA-HD11K/11KL/12K/12KLは、同社独自の表示デバイス「D-ILA(Direct-Drive Image Light Amplifier)」を採用したフロントプロジェクター。昨年3月に発表した「DLA-HD2K」の後継機になる。D-ILAはシリコン上に液晶パネルを形成した反射型液晶素子「LCOS」(Liquid Crystal on Silicon)の一種で、一般的な透過型液晶(LCD)方式に比べて光の損失量が少なく、高開口率/高解像度/高コントラスト/長寿命/高速応答と、グリッド(格子縞)の目立たない滑らかな映像表現を可能にする。
DLA-HD11K/11KL/12K/12KLには0.8インチのフルHD対応D-ILAを搭載。BSデジタル/地上デジタル放送のハイビジョン放送をフルスペック解像度で表示できる1920×1080ピクセル表示を可能にした。
プロジェクションヘッド部はアルミ押し出し材を使い、左右対称のスタイリッシュなシンメトリーフォルムデザインを採用。新開発のボディシャーシと、風の流路が明確かつ全体的に均一でスムーズな流れになる独自排気構造などにより、27デシベルという低騒音を実現した。
DLA-HD11K/DLA-HD11KLにはアンカーベイテクノロジーズ製の信号処理ユニット「AVハブプロセッサー」を採用。HDMI端子4系統を含む映像入力12系統、オーディオ入力9系統(光2系統含む)を搭載しており、AVハブとしてセレクター的に利用できる。DLA-HD12K/DLA-HD12KLには定評あるファロージャー製の信号処理ユニット「デジタルビデオプロセッサー」を採用。
レンズは、フォーカス性能を向上させた新開発の電動ズームレンズを採用。レンズ絞りを矩形開口にした「ダイナミックスクエアアパチャー」機構を使ってズームポジションによって絞りを最適化することで、動的絞りを使わずに2500:1という高コントラストをテレからワイドまで同レベルで可能にした。
100インチ画面で約3.29〜8.3メートルまでの投写範囲をカバーできるスタンダード(約3.29〜4.64メートル)/ロング(約4.34〜8.3メートル)の2種類の焦点距離のズームレンズを用意。さらにリア投写専用モデルも来春発売予定(価格は未定)。
RGBごとにF値を最適化する独自の新照明光学系「オプティマムカラーイルミネーションシステム」を採用することで、ハイビジョンテレビの色再現域を大幅に上回る色再現能力と、コントラスト低下の要因である拡散光成分を大幅に減少させた。また、200ワットの超高圧水銀ランプを採用。交換ランプの価格は2万6250円と低価格で、高画質と低ランニングコストを両立した。
サイズはプロジェクションヘッド部(全機種共通)が513(幅)×549(奥行き)×169(高さ)ミリで重さは約17キロ、AVハブプロセッサー部(DLA-HD11K/DLA-HD11KL)が434(幅)×263(奥行き)×46(高さ)ミリで重さは約4.8キロ、デジタルビデオプロセッサー部(DLA-HD12K/DLA-HD12KL)が438(幅)×303(奥行き)×45(高さ)ミリで重さは約6.3キロ。
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